神戸製鋼 もう一人の新加入SO李承信も満点デビュー 11本のGK全て決めた

2020年11月06日 18:57

ラグビー

神戸製鋼 もう一人の新加入SO李承信も満点デビュー 11本のGK全て決めた
神戸製鋼に新加入した李承信はSOでマツダ戦に出場し、社会人デビューをした Photo By スポニチ
 ラグビー・トップリーグの神戸製鋼に新加入したSO李承信(19)が6日、社会人デビューを果たした。下部リーグ・マツダ戦との練習試合(30分3本マッチ)が神戸市内があり、1試合目と3試合目に出場。2試合合計11本のGKを全て決めた。「真ん中ばかりだったので」と謙そんしたものの、難しい角度もポールの間を通した。
 「1試合目は相手のプレッシャーもあってえ受け身になった。両CTB(モエアキオラ、ラファエレ)がプレーコールをしてくれて、やるべき事が明確になった。3試合目は緊張がほぐれ、キックもゲームコントロールもできていた」

 落ち着いたゲームメイク、機を見て中央を突破したラン、肉厚ボディによる腰の強さなど、随所に才能を感じさせた。当の本人は、ボールが次々と動くパスラグビーにやりがいを感じているようで、「周りのスキルが高い。明確なコールも出てくるので、自分もやりやすい。大学に比べて、フィジカルとテンポが違う。特に神戸はテンポが速い」と1日を振り返った。

 3月のジュニア・ジャパンのフィジー遠征以来となる8カ月ぶり実戦だった。コロナ禍で試合から遠ざかったこの期間に、帝京大をやめ、予定していたニュージーランド留学が白紙になった。
 関東から地元・神戸市に戻って浪人生活。練習場所にも困っていたが、小学校で所属した兵庫県ラグビースクールのコーチが神鋼の福本正幸チームディレクターだった縁もあって、体を動かせる環境を提供してもらった。

 そこで力が認められ、契約。大阪朝鮮高2年から高校日本代表に選ばれた逸材は、コロナ禍の紆余曲折があっただけに、試合ができる喜びに浸った。

 「ジュニアジャパンが終わってからの空白は、今までのラグビー人生で味わったことがなかった。新しいステージで一歩目を踏み出せた。昨夜は自分の部屋で今までのことを考えた。そんな特別な日になったけど、その割りにはいいプレーができた」

 元オールブラックス(ニュージーランド代表)のベン・スミスだけでなく、期待の新戦力が再出発をした。

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