【関西大学ラグビー開幕企画(4)】近大・紙森 ワールド級の強力スクラム 体質改善でさらにパワーアップ
2020年11月06日 05:30
ラグビー
ベンチプレス170キロ、スクワット230キロはチームNo・1。握力は左右83キロで、リンゴを握りつぶすことは朝飯前。3月、若手主体のジュニア・ジャパンで国際大会に出場。体格に優れるトンガ、サモア、フィジーに「全て押していた」とスクラムの支柱となり、全勝優勝に貢献した。
父はプロップで社会人でプレー。母は陸上砲丸投げの選手だった。運動一家の遺伝子を受け継ぎつつも、1メートル72のサイズでの無類の強靱(きょうじん)さは、本人の「日々の食事管理とトレーニングの成果だと思う」という努力のたまものだ。
昨年20歳以下の代表に選ばれ、肉体改造に着手。1食2合の白米を見直した。ごはんを減らして、代わりに鶏胸肉などの低脂質高タンパク品目を摂取。大阪桐蔭高時代から熱心な筋トレの答えが、詰まった肉体になって表れた。「筋肉が増えたと思っている」。今は105キロある。
昨季5位のチームは、9月半ばに部員1人に新型コロナウイルスの感染者が出て、活動休止を余儀なくされた。10月10日に再出発。交流戦1試合は、関学大と並ぶ少なさで、7日の開幕戦はその2校がぶつかる。「スクラムは試合の流れを左右するターニングポイント。そこで勝って盛り上げたい」。局地戦を制し、細かいパスで切り崩すラグビーに勢いをつけたい。
《関学大・奥平 深夜“疾走”の悔しさ忘れない》
関学大WTB奥平湧(3年)は神出鬼没の動きをする。左右のサイドをコロコロ変えるだけでなく、中央でボールをもらったり、大外だけを主戦場としない。本職はFB。器用さに加えて1メートル88、95キロの大きさが、万能プレーを可能にしている。
1年時に7人制代表の遠征に同行した。「五輪に出たい」という夢を持つ尾道高出身の大型バックスの素質は、誰もが認めるところだ。しかし、関西3位で出た昨年の全国準々決勝・明大戦で挫折を味わった。
ミスを連発して惜敗止まりの要因をつくった。「昔から感性でやってきた。メイジ戦はそのツケが回った」。その日の深夜0時。「このまま寝ていいのかな」とベッドを飛び出し、闇夜を走った。あの悔しさはコロナ禍でも忘れなかった。
活動が制限される中、体をつくり直した。今季の目標は「絶対的エースになる」こと。コロナ禍で全体練習再開は9月末。Aリーグで最も遅いスタートとなっても、関学大には苦境を打開できる心強いバックスがいる。
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