京産大が後半ロスタイムに逆転トライで立命大下す 同大は関大に辛勝 関西大学ラグビー

2020年11月09日 05:30

ラグビー

京産大が後半ロスタイムに逆転トライで立命大下す 同大は関大に辛勝 関西大学ラグビー
<京産大・立命館大>後半ロスタイム、逆転のトライを決め喜ぶ京産大フィフティーン (撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 関西大学ラグビーAリーグは8日、大阪市の鶴見緑地球技場で開幕節の残り2試合が行われた。伊藤鐘史新監督(39)率いる京産大は1点を追う後半ロスタイムに途中出場のフランカー三木皓正(1年)が逆転トライ。33―27で立命大を下した。5季ぶりの王座奪回を狙う同大は、Bリーグから今季昇格した関大に大苦戦。後半5分にWTB岡野喬吾(1年)が逆転トライを決め、33―31で競り勝った。
 もみくちゃになったインゴールで最後に起き上がったのは途中出場の1年生だった。スコアボードに表示された時間は44分51秒(公式記録は45分)。まさに崖っぷちから起死回生のミラクル劇を完結させた京産大FL三木の声が弾んだ。

 「自分はラッキーボーイで、運を持っていただけです。あのトライはチーム全員のトライだと思います」

 1点ビハインドで突入した後半ロスタイム。敵陣10メートル付近でPKを得た。PG選択なら逆転も狙える距離だが、FW勝負に出た。タッチラインに蹴り出し、ゴール前左のラインアウトからモールをドライブ。ラックに形を変え、サイドアタックを繰り返して逆転トライに結びつけた。

 日本代表キャップ36を誇る伊藤監督は冗談交じりに舞台裏を明かした。「あの場面はショット(PG)を狙えと言ったのですが、インカム(マイク付きイヤホン)が壊れていました。でも、それが良かったのかな」と笑い飛ばした。骨がきしむ音が聞こえるほど激しい肉弾戦。大事な初戦を執念でもぎ取った。

 <同大>初戦の重圧をはじき飛ばしたのは1年生だ。3点を追う後半5分、敵陣中央ラックから右へ展開。右ライン際で球を受けたWTB岡野は鋭く内へ切り込み、右中間へ飛び込んだ。デビュー戦で2トライを挙げた殊勲者は「前半に自分のミスからトライを奪われていたので借りを返したかった」と胸を張った。常翔学園ではCTBで活躍。今季より指揮を執る伊藤紀晶ヘッドコーチは「強さがあるし、いろんなポジションで試したい」と期待を寄せた。

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