【玉ノ井親方 視点】照ノ富士に完敗…朝乃山 立ち合いに欲しかった“工夫”

2020年11月09日 19:35

相撲

【玉ノ井親方 視点】照ノ富士に完敗…朝乃山 立ち合いに欲しかった“工夫”
大相撲11月場所2日目、朝乃山(下)を上手投げで破る照ノ富士(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【大相撲11月場所2日目   〇照ノ富士―朝乃山●(上手投げ) ( 2020年11月9日    両国国技館 )】 朝乃山はまともにいきすぎた。相手の照ノ富士は上背があって懐が深い。もっと下から押し上げたり、先に圧力をかけて上手を取りにいったり、自分から動いて揺さぶりをかける必要があった。
 右の相四つだから組めば何とかなると思ったのかもしれないが、相手は元大関の実力者だ。頭から当たるにせよ、右を差しにいくにせよ、立ち合いの駆け引きがもうひと工夫欲しかった。

 もっと右を使いながら左をさぐりにいっていれば、展開も変わったはず。結局、左上手を取れず右手一本での勝負になってしまった。

 逆に照ノ富士からすれば、朝乃山はそういう細工をしてこないから取りやすい。左上手の浅いところを取っていたが、そういうところを取れるのは、よほど取口に自信がある証拠。狙い通り、素早く右を差して、朝乃山に左上手を許さず、前に出ながら左から上手投げを決めて土俵にはわせた。

 膝のケガの影響はあるが、前に出る圧力は出ている。ただ、下がると膝に負担がかかる。どんどん前に出る相撲を取ってもらいたい。今日のような相撲で勝つのは、気分がいいだろう。(元大関・栃東)

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