【玉ノ井親方 視点】大栄翔 大きい大関戦勝利、上位定着へもっと押し返す相撲を

2020年11月11日 21:11

相撲

【玉ノ井親方 視点】大栄翔 大きい大関戦勝利、上位定着へもっと押し返す相撲を
<11月場所4日目>大栄翔に突き出しで敗れる正代(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【大相撲11月場所4日目 ( 2020年11月11日    両国国技館 )】 大栄翔は腕が伸びて足がよく出ていた。喉輪で下から相手の体を押し上げ、一気に突き切った。正代は立ち合いの当たりはまずまずだったが、肝心の足がついていかなかった。いつもの土俵際の粘りも見られず、かなり足首の状態が気になっている様子だった。
 ただ相手のケガがどうであれ、大栄翔にとっては、大関戦で勝った事実は大きい。前日の北勝富士戦は、珍しく引いて敗れているだけになおさらだ。今日は絶対に自分の相撲を取り切ろうという気持ちだったと思う。北勝富士戦では、足がつんのめる感じで、前に出なかった。膝が悪いのかと思ったほどだ。関脇の先場所は5勝に終わり三役から陥落した。上位に定着するには、押し込まれても回り込んで押し返す相撲をもっと取ることだ。コロナ禍の中で最近はどの力士も十分な稽古ができていない。前半戦で勝ち星を伸ばし、後半戦でいかに耐えるかが勝負の鍵になる。(元大関・栃東)

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