ジェッツまさかの逆転負け 残り5秒で今季初勝利が消滅 セインツはプレーオフ一番乗り
2020年12月07日 13:29
アメフト
試合は残り35秒でレイダースが自陣39ヤード地点で最後の攻撃を開始したが、ジェッツ陣内46ヤードにボールを進めたところで残りは13秒。ジェッツの今季初勝利は目前だった。
ところが相手のサードダウン残り10ヤードという状況で、ジェッツのグレグ・ウィリアムス守備コーチ(62)が命じた“ブリッツ”が裏目。ジェッツは、ドラフト外入団の新人コーナーバック(CB)、ラマー・ジャクソン(23=ネブラスカ大出身)が、ドラフト1巡目(全体12番目)に指名されたレイダースの新人WR、ヘンリー・ラッグス3世(21=アラバマ大出身)に背後を抜かれ、カバーをする選手が不在のまま、残り5秒で致命的なTD(46ヤード)を許してしまった。
ラッグス3世は40ヤードを4秒27で駆け抜ける新人の中では最速のWR。その能力と相手の攻撃地点、さらに残り時間を考慮すれば、ジェッツはエンドゾーン付近のディフェンスに選手をより多く配置するべきだったが、レイダースのQBデレク・カー(29)はこの日パスで3つ、ランで1つのTDを稼いでおり、そのキーマンに圧力をかけようとしたことが結果的に敗因となった。
チームで主将を務めているセーフティーのマーカス・メイ(27)は「もっといい戦術を選択するべきだった」とウィリアムス守備コーチを批判。最後のパスを投げたレイダースのQBカーでさえ「あそこでブリッツを仕掛けてくるなんて信じられない」と語っていた。レイダースは3連敗を免れて7勝5敗。敵地でのこのカードは24年ぶりの勝利で、土壇場での大逆転で今季のプレーオフ争いに踏みとどまった。
ブラウンズは敵地ナッシュビル(テネシー州)でAFC南地区首位のタイタンズに41―35(前半38―7)で勝って4連勝で9勝3敗。2017年には屈辱の16戦全敗を喫しているが、今季4試合を残して13季ぶりの勝ち越しが確定し、18季ぶりのプレーオフ進出も視野にとらえている。
NFC南地区首位のセインツはエースQBドリュー・ブリーズ(41)が肋骨の骨折で戦列を離れているが、敵地アトランタ(ジョージア州)でファルコンズを21―16(前半14―9)で退けて10勝2敗。ブリーズの代役テイサム・ヒル(30)がパスで2つ、ランで1つのTDをマークし、9連勝を飾ってプレーオフ進出一番乗りを果たした。
地元カンザスシティー(ミズーリ州)のナイトゲームでブロンコスと対戦した昨季王者のチーフスは22―16(前半9―10)で競り勝って11勝1敗。QBパトリック・マホームズ(25)のTDパスは1つに終わったが、チームは7連勝となり、セインツに続いて6季連続でのプレーオフ進出を決めた。
なお16季目を迎えているパッカーズのQBアーロン・ロジャース(37)はイーグルス戦でパスで3TDを記録。史上7番目となる通算400TDパスを達成したが、193試合目での大台到達は史上最速となった。
<第13週の結果と予定>
▼6日
セインツ(10勝2敗)21―16*ファルコンズ(4勝8敗)
ライオンズ(5勝7敗)34―30*ベアーズ(5勝7敗)
ブラウンズ(9勝3敗)41―35*タイタンズ(8勝4敗)
*ドルフィンズ(8勝4敗)19―7ベンガルズ(2勝1分け9敗)
*バイキングス(6勝6敗)27―24ジャガーズ(1勝11敗)
レイダース(7勝5敗)31―28*ジェッツ(12敗)
コルツ(8勝4敗)26―20*テキサンズ(4勝8敗)
ラムズ(8勝4敗)38―28*カージナルス
ジャイアンツ(5勝7敗)17―12*シーホークス(8勝4敗)
*パッカーズ(9勝3敗)30―16イーグルス(3勝1分け8敗)
ペイトリオッツ(6勝6敗)45―0*チャージャーズ(3勝9敗)
*チーフス(11勝1敗)22―16ブロンコス(4勝8敗)
▼7日
*スティーラーズ(11勝)―ワシントン・フットボールチーム(4勝7敗)
*49ers(5勝6敗)―ビルズ(8勝3敗)
▼8日
*レイブンズ(6勝5敗)―カウボーイズ(3勝8敗)
*はホームチーム、日付は現地時間、49ersはコロナの影響でアリゾナ州グレンデールで試合を実施
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