肺炎から復帰のシェルバコワ 圧巻演技でロシア選手権3連覇 “鉄の女”トゥトベリーゼコーチも涙

2020年12月27日 18:46

フィギュアスケート

肺炎から復帰のシェルバコワ 圧巻演技でロシア選手権3連覇 “鉄の女”トゥトベリーゼコーチも涙
アンナ・シェルバコワ Photo By スポニチ
 フィギュアスケートのロシア選手権最終日は26日、チェリャビンスクで行われ、女子フリーでアンナ・シェルバコワ(16)が183.79点をマークし、前日のショートプログラム(SP)に続いて1位となり、合計264.10点で3連覇を果たした。同大会で女子の3連覇は、00~02年に3連覇したイリナ・スルツカヤ以来。
 シェルバコワは、冒頭で4回転ルッツ、4回転フリップと2種類の4回転ジャンプを綺麗に決めると波に乗り、非公認ながら世界最高得点をマークし完勝。シェルバコワは11月に肺炎でグランプリ(GP)シリーズ第5戦のロシア杯(20、21日、モスクワ)を欠場、今大会が復帰初戦だった。SPで80.31点をマークし首位に立ったものの、体調不良を危惧したエテリ・トゥトベリーゼコーチからフリーの棄権を勧めたほどだったが、強行出場。しかも、シェルバコワの前に滑ったSP2位のカミラ・ワリエワ(14)が4回転トーループ2本を組み入れるプログラムで174.02点、合計254.01点をマークしている中での完璧演技に、“鉄の女”とも呼ばれるトゥトベリーゼも、何度も目をしばたたかせる場面もあった。演技後、シェルバコワは「出場して、自分ができることを見せたいと思った。全てうまくいって幸せ」と語った。

 ワリエワが2位、3位にはこちらも4回転ルッツを2本決めたアレクサンドラ・トルソワ(16)がSP4位から順位を上げて3位に入っている。11月のロシア杯覇者のエリザベータ・トゥクタミシェワ(23)は、2月上旬に新型コロナウイルスに感染した影響もあったのか、持ち前の3回転半ジャンプが2本とも決まらず、130.69、合計204.25点で7位に終わっている。

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