橋本聖子会長、選手のワクチン優先接種「国民のみなさんが納得した上でなければ」

2021年03月12日 17:46

五輪

橋本聖子会長、選手のワクチン優先接種「国民のみなさんが納得した上でなければ」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長 Photo By スポニチ
 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が12日、都内で定例会見を行った。
 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は東京五輪と来年2月の北京冬季五輪の参加者向けに、中国オリンピック委員会から新型コロナウイルスのワクチン提供の申し出があったと明らかにしている。国際組織を介しての提供か、既に中国製ワクチンに関して協定を結んだ国には直接の提供となる。

 開催国である日本側への事前説明はなく、組織委や政府にも困惑が広がっている。橋本会長は「事前の話はなかったが、私自身は北京の冬季五輪まで1年切った状況で準備している中国にとっては、こういうことは重要だと思ってIOCと話を進めたのではないか、と受け止めた」と話した。

 また、「ワクチンの問題については政府がどの国のワクチンを承認しているか。日本政府がどう考えていくか」とし、アスリートの優先接種には批判が伴う可能性を指摘されると、「アスリートの心が傷つくようなことは、決していいことではない。国民のみなさんが納得した上でなければ、アスリートは安心して受けることができない。アスリート、国民のみなさんの心に寄り添うことができて、東京大会を迎えられるか。あらゆる考えにどう判断するかは難しいことではあるが、今後の状況を見ながらしっかりと組織委員会としては対応したい」と話した。

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