トライアスロン女子は佐藤が2位 15大会ぶりにアジアの頂点逃す

2021年04月24日 18:13

トライアスロン

 【トライアスロン・アジア選手権 ( 2021年4月24日    広島・廿日市市役所周辺特設コース51・5キロ=スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ )】 女子は佐藤優香(28=トーシンパートナーズ・NTT東日本・NTT西日本・チームケンズ)が2時間10分32秒で2位だった。上田藍(37=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)が2時間10分37秒で3位。女子の日本勢が優勝を逃したのは05年大会以来15大会ぶりとなった。
 佐藤はスイムからトップ争いを展開したが、最後のランで優勝した中国選手のロングスパートについていけず力尽きた。スイムで約1分の差をつけていた上田に鼓舞されながら足を動かし、フィニッシュ後は倒れ込んで担架で運ばれた。

 東京五輪の個人種目は1カ国、地域から最大3人が出場可能で、日本は男女ともに2枠が確定。女子の日本チームは五輪選考対象となる今大会で世界ランキングのポイントを上げて3枠目の出場枠獲得に前進することを目的とし、日本勢で世界ランキング3番手につけている佐藤を優勝させる作戦だった。佐藤自身も大会前に「私がランキングを上げないといけないポジションに立っている。優勝してポイントを獲得することを目標に戦いたい」と自覚を示し、上田も「チーム一丸」を強調していた。

 15大会ぶりにアジアの頂点を逃す結果となったが、日本トライアスロン連合の中山俊行・五輪対策チームリーダーは「日本の最大のミッションは五輪出場枠の3枠目の獲得。アジア選手権のタイトル以上に欲しかったのは、今大会における国際ランキングのポイントだった」と説明。「上田選手も優勝したかったと思うし、佐藤選手もこのようなプレッシャーがなければ伸び伸びと走って勝てるチャンスはあったと思う。責任は私にある」としつつ、「2番目の目標である第2位を確保できたのは、100%の失敗ではなかった」と振り返った。

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