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スポクラ野中、五輪へ自信! 日本人初表彰台 準々決勝で日本新!3決も制した

2021年05月30日 05:30

スポーツクライミング

スポクラ野中、五輪へ自信! 日本人初表彰台 準々決勝で日本新!3決も制した
日本勢初の表彰台入りを決めた野中(右、AP) Photo By AP
 【スポーツクライミング W杯スピード第1戦 ( 2021年5月28日    米ユタ州ソルトレークシティー )】 女子で東京五輪代表の野中生萌(みほう、24=XFLAG)が、スピードで日本勢初の表彰台となる3位に入った。1対1で争う決勝トーナメントの準々決勝で8秒20の日本新記録をマークすると、ポーランド選手との3位決定戦も制した。野口啓代(32=TEAM au)は13位。男子は安川潤(17=千葉県協会)が6位と健闘し、五輪代表の原田海(22=日新火災)は34位、楢崎智亜(24=TEAM au)がフライングで最下位だった。

 笑顔で、拳で、体全体で、野中は喜びを爆発させた。女子日本新記録と日本勢初の表彰台を一気に達成。「ここまでの結果は全く期待していなかったので、うれしい気持ちでいっぱい。運も良くて、単純にタイムが速いだけでは勝てないスピードの面白さ、難しさを実感した」と率直な思いを口にした。

 W杯のスピードで決勝トーナメントに進んだのは19年7月以来2度目。「せっかくこんな機会を得たなら、楽しんだ者勝ち」と躍動した。互いに一歩も譲らなかった1回戦をタッチの差でものにし、勢いに乗る。好スタートで相手に重圧をかけ、ミスを誘って勝ち上がった。

 準々決勝では日本新となる8秒20をマーク。伊藤ふたばが保持していた記録を0秒12更新した。練習では、さらに速い記録を出したことがあるという。「大会でタイムを出す難しさを毎回感じていた。やっといろんな大会で吸収したものをちょっと形にできたかな」とうなずいた。

 東京五輪はボルダリング、リードを含めた3種目の複合で争われる。日本勢が得意としてこなかったスピードでの好結果は、海外のライバルにもインパクト十分。「五輪での3種目に生きてくると思う。自信になった」と充実感に浸った。

 ▽東京五輪のスポーツクライミング 速さ勝負のスピード、クリアした課題の数で争うボルダリング、高さを競うリードの3種目複合で実施する。各種目の順位を掛け合わせた数字が小さい方が上位に。予選は20人で、スピードは2本のうちタイムが速い方を採用し、ボルダリングは4課題。8人の決勝ではスピードはトーナメント戦で順位を決め、ボルダリングは3課題。リードは予選、決勝ともに1課題で行う。

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