レイカーズ敗退 連覇の夢消える ジェームズは初体験の1回戦敗退

2021年06月04日 14:27

バスケット

レイカーズ敗退 連覇の夢消える ジェームズは初体験の1回戦敗退
レイカーズのジェームズをマークするサンズのブッカー(AP) Photo By AP
 昨季のファイナルを制したレイカーズは3日、地元ロサンゼルスでサンズとの1回戦の第6戦に臨んだが、一度もリードを奪えないままに100―113(前半41―62)で敗れて2勝4敗。連覇の夢は1回戦で消え去った。
 レブロン・ジェームズ(36)は41分の出場で29得点、9リバウンド、7アシスト、2ブロックショットを記録。第2Qの最大29点差を第4Qに一時10点差まで縮めたが、序盤の“失速”が大きく影響した。ジェームズはキャバリアーズとヒート時代を含めてポストシーズンを迎えたのはこれが通算15回目。しかし1回戦で姿を消したのは初めてとなった。

 1日の第4戦で右脚付け根を故障していたアンソニー・デービス(28)は開始5分で再び同じ個所を痛めてプレー続行不能。デニス・シュルーダー(27)が20得点、ケンタビアス・コールドウェルポープ(28)が19得点を稼いで追いすがったが、本拠地ステイプルズセンターに詰めかけた8550人(収容能力の45%)の地元ファンの期待に応えることはできなかった。

 西地区全体7位で「プレー・イン・トーナメント」を勝ってプレーオフに進出したレイカーズだが、1回戦で敗退するのはシリーズが5試合制から7試合制となった2003年以降ではこれが4回目。このうち3回(06年、07年、21年)がサンズとのシリーズになった。今季は開幕27戦終了時点では21勝6敗と好調。しかしデービスやジェームズが故障で離脱している間に白星は伸び悩み(42勝30敗)、プレーオフでシーズン序盤のような勢いは取り戻せなかった。

 NBAの前年覇者が翌シーズンのプレーオフで“初戦敗退”を喫したのは2015年のスパーズ(クリッパーズに3勝4敗)以来6年ぶりで通算では10チーム目(プレーオフ不出場が他に2チーム)。セルティクスと並ぶリーグ最多となる17回の優勝を誇るレイカーズにとっては1981年(ロケッツに1勝2敗)以来、40年ぶりの出来事となった。

 11季ぶりにポストシーズンを迎えている第2シードのサンズは2010年の西地区準決勝(スパーズに4勝0敗)以来のシリーズ制覇。第1Qを36―14と圧倒すると、第2Q4分すぎにはこの試合最大となる29点差(48―19)をつけて試合を優位に進めた。

 デビン・ブッカー(24)は前半だけで33得点をたたき出して勝利に貢献。結局3点シュートを10本中8本決めてプレーオフ自己最多の47得点と11リバウンドをマークした。右肩を痛めたままプレーを続けているクリス・ポール(36)は29分の出場で8得点と12アシスト。チームの3点シュート成功率は51・4%(35本中18本成功)で28・6%のレイカーズ(35本中10本)を大きく上回った。

 サンズは西地区準決勝で第3シードのナゲッツと対戦。今季の対戦成績は1勝2敗だが、敗れた2試合は延長と再延長にもつれこんでおり、接戦が予想されている。

 昨季に西地区決勝まで進出したナゲッツは敵地ポートランド(オレゴン州)で第6シードのトレイルブレイザーズを126―115(前半61―68)で下して4勝2敗。今季MVPの最有力候補、センターのニコラ・ヨキッチ(26)が36得点を稼ぎ、3年連続で1回戦を突破した。

 <地区準決勝のカード>
 ▼東地区
(1)76ers―(5)ホークス
(2)ネッツ―(3)バックス
 ▼西地区
(2)サンズ―(3)ナゲッツ
(1)ジャズ―(4)クリッパーズ対(5)マーベリクスの勝者(現在マーベリクスが3勝2敗)
 *カッコ内の数字は地区内全体順位

この記事のフォト

おすすめテーマ

2021年06月04日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム