ビーチバレー・西村晃一「あと一歩のところで」東京五輪を断念、相方がコロナ陽性で代表決定戦棄権

2021年06月05日 00:39

ビーチバレー

 日本バレーボール協会は4日、今夏の東京五輪ビーチバレー男子に開催国枠で出場するチームを決める日本代表決定戦(5日開幕・東京立川市)に出場予定だった西村晃一(47)柴田大助(26=ともにITEC WINDS)組が棄権することを発表した。柴田の新型コロナウイルス陽性が判明したため。西村・柴田組に代わり、佐藤亮太(テクノスジャパン/雄大グループ)平良伸晃(D―FORUM)組が出場する。西村はこの日、所属チームを通じ、文書で心境を打ち明けた。
 代表決定戦へ挑む前に、祭典への道は閉ざされた。「これ程自分にとって辛いことはないです」。本来なら5日から、コートに立って大舞台を目指す予定だった。今大会の優勝ペアだけに与えられる五輪切符を獲得するため、日々トレーニング。「小さい頃から夢だったオリンピック。みんなも同じ夢を見てくれていました。それがあと一歩のところで。。。信じ難いですが、現実を受け止め、ここで諦めずに次に進める様、もう一度自分を奮い立たせてみようと思います」と伝えた。

 最後は「アスリートの頑張る姿が多くの方に必ず勇気を与えられるとぼくは信じています」と思いを込めた。

 以下、「ご報告」と題した全文は以下の通り。

 東京オリンピック代表決定戦を今週末に控え、これまで長い年月この日のために準備してきました。

 しかしパートナーの柴田大助が直前で体調を崩し、コロナウイルスの陽性反応が出ました。

 わたし自身は陰性でしたが、やむを得なく棄権する運びとなりました。

 これ程自分にとって辛いことはないです。

 本当に残念で悔やんでも悔やみきれない結果となりましたが、これまでたくさんの方に応援していただいた事は忘れません。
心から感謝します。

 今は諦めきれず行き場のない気持ちですが、ずっと応援してくれているファンの皆様、スポンサーさん、スタッフ、母親、家族、仲間も戦わずして終わるこの悔しさは同じだと思います。
小さい頃から夢だったオリンピック。

 みんなも同じ夢を見てくれていました。

 それがあと一歩のところで。。。

 信じ難いですが、現実を受け止め、ここで諦めずに次に進める様、もう一度自分を奮い立たせてみようと思います。

 最後に、コロナ禍の大変な状況下で、東京オリンピックの為だけに頑張ってきたと声を大にして言える状況ではないかも知れませんが、わたしだけではなく、多くのアスリートもそのためにいろんな思いを背負い戦っているかと思います。

 コロナ禍で多くの方が苦しみ、苦労しているこの今の世の中が1日でも早く元通りになって、東京オリンピックが安全に開催される事を願います。

 アスリートの頑張る姿が多くの方に必ず勇気を与えられるとぼくは信じています。
西村晃一

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