瀬戸V ビッグマウス復活「99%金メダル獲れる」 五輪前に平凡タイムも「まだ50日ある」

2021年06月04日 05:30

競泳

瀬戸V ビッグマウス復活「99%金メダル獲れる」 五輪前に平凡タイムも「まだ50日ある」
男子400メートル個人メドレー決勝、レースを終え本多(右)と健闘をたたえ合う瀬戸(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【競泳ジャパンオープン第1日 ( 2021年6月3日    千葉国際総合水泳場 )】 男子400メートル個人メドレー決勝は東京五輪日本代表の瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が4分9秒88で優勝した。自己ベスト4分6秒09に大きく及ばなかったが、五輪での金メダルに自信を示した。男子100メートル平泳ぎ決勝は佐藤翔馬(20=東京SC)が59秒76で優勝。男子100メートル自由形決勝は松元克央(24=セントラルスポーツ)が48秒47で制した。
 タイムは自己ベストから3秒79も遅い。4月の日本選手権で記録した4分9秒02にも届かなかったが、瀬戸はどこまでも強気だった。五輪開幕が50日後に迫る中で「平凡なタイムに終わって残念だが、まだ50日もある」と強調。「4個メ(400メートル個人メドレー)は自信しかない。思い描くレースができれば99%金メダルが獲れる」と力を込めた。

 第1泳法の得意種目バタフライ、続く背泳ぎでテンポの良い泳ぎを見せ、前半200メートルを1分58秒61で折り返した。絶好調時を思わせるタイムだったが、第3泳法の平泳ぎで失速。最後の自由形も伸びなかった。今大会は疲労が蓄積する中の出場で、強化の一環の位置付け。5月の準高地合宿中はベストに近いタイムで練習をこなせており「調整すれば必ずタイムは上がる」と不安はない。

 不倫問題による活動停止処分を受け、2月に約5カ月ぶりにレース復帰。一時は5キロ近く体重が増えたが、泳ぎ込みの成果でベストに近い状態に戻った。「本当は世界のライバルに諦めてもらうぐらいの記録を出したかったが、まだまだやるべきことがある中でのこのタイム。世界記録(4分3秒84)も視野に入れて自分を信じてやりたい」。好調のバロメーターでもあるビッグマウスが戻ったことが、タイムだけでは判断できない順調な調整を物語った。

 ≪瀬戸の不倫騒動後≫▼20年9月23日 「デイリー新潮」で不倫問題が報じられる。

 ▼同24日 マネジメント会社を通じ「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。

 ▼同30日 ANAが所属契約を解除。東京五輪競泳日本代表主将の辞退を申し入れる。

 ▼10月13日 日本水連が「年内の活動停止」などの処分を下す。五輪代表内定は維持。

 ▼21年2月4日 ジャパン・オープンで、騒動後初となる144日ぶりのレース。男子400メートル個人メドレーで4分12秒57で優勝。

 ▼同4月6日 日本選手権で200メートルバタフライに出場。決勝で1分55秒20の2位となり、200、400メートル個人メドレーに続き、3種目目の東京五輪代表権を獲得した。 

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