リレー侍 多田が1走立候補 ロケットスタートで金へ一直線
2021年06月29日 05:30
陸上
得意のロケットスタートでリードを奪い、ライバルの追撃をかわして初めて日本選手権を制した。“逃げ”のレースパターンは、バトンゾーンの関係で距離が100メートルより少し短くなる1走でこそ生きる。実際、第1走者を務めた17年と19年の世界選手権ではともに銅メダルを獲得した。
会見で、隣に座った16年リオの第1走者・山県に、“先制パンチ”。18年アジア大会は山県に1走を譲って自身は2走だったものの、初の五輪で指定席は譲れない。もちろん、走順は7月2日に発表される他の選手との兼ね合いもあるが、17年世界選手権の100メートル予選で世界記録保持者のボルトを驚かせた先行力が、日本の武器となることは間違いない。
25日に100メートルの日本一に輝いた後は、「ずっとスタバにいた」と英気を養った。「五輪という場所で結果を残せれば格好いいし、そういう熱い気持ちもある」。バトンパスの巧みさだけではない。金メダルを目指すリレー侍の強みは、まだある。
≪山県「どこでも」≫銀メダルを獲得したリオで1走を務めた山県は「走順は、僕はどこでもいいです。適材適所で」とドッシリ構えた。8日から約10日間、山梨県内でリレー代表の合宿を行いバトンパスの精度を高める。「日本の強みはチームワーク。限られた時間でそれを発揮したい」。日本記録9秒95をひっさげて臨む3度目の五輪で「29歳でいい年なので、結果を残したい気持ちをいつもより持っている」と個人種目でも決勝進出を狙う。
≪泉谷「決勝残る」≫男子110メートル障害決勝で、今季世界3位の記録を出した泉谷は「13秒06を出したので、それをコンスタントに出して決勝に残れれば」と1カ月後に目を向けた。19年世界選手権を欠場するなど、これまで度重なる脚の肉離れに苦しんだ。五輪が1年延期になったことで「モチベーションが上がった」と力をつけてきた。今回出した日本記録を安定的に出せれば、メダルの可能性が高まる。
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