男子バスケの米国代表が強化試合初戦でナイジェリアに3点差で黒星 五輪直前で暗雲漂う

2021年07月11日 11:29

バスケット

男子バスケの米国代表が強化試合初戦でナイジェリアに3点差で黒星 五輪直前で暗雲漂う
ナイジェリア戦でジャンプシュートを放つ米国のデュラント(AP) Photo By AP
 東京五輪の男子バスケットボールで大会4連覇を狙う米国代表が10日、ネバダ州ラスベガスで強化試合の第1戦に臨み、今季NBAのチームに所属した選手を8人擁する世界ランキング22位のナイジェリアと対戦。強化合宿は6日から始まっていたが、シューティングの精度を欠き、87―90(前半43―41)で敗れた。
 米国は五輪の過去3大会では強化試合を含めて39戦全勝だったが東京五輪に向けての初戦はまさかの黒星。NBA選手で編成されるようになった1992年のバルセロナ五輪以降の強化試合では56戦で2敗目となった。ナイジェリアとは2012年のロンドン五輪と、2016年のリオデジャネイロ五輪を前にした強化試合で対戦しているが、2試合合計で127点差で圧勝。グレグ・ポポビッチ監督(72=スパーズ)が率いる米国代表は2019年のW杯中国大会の準々決勝でもフランスに79―89で敗れており、五輪本番を前にして再び暗雲が漂ってきた。

 先発は3度目の五輪となるケビン・デュラント(32=ネッツ)のほか、八村塁(23)のチームメートで今季NBA2位の31・3得点を挙げたブラドリー・ビール(28)、ジェイソン・テータム(23=セルティクス)、デイミアン・リラード(30=トレイルブレイザーズ)、バム・アデバイヨ(23=ヒート)の5人。バックスのドリュー・ホリデー(31)とクリス・ミドルトン(28)、サンズのデビン・ブッカー(24)はファイナル開催中でまだ代表には加わっておらず、練習相手となっている「セレクトチーム」からサディーク・ベイ(22=ピストンズ)、ダリアス・ガーランド(21=キャバリアーズ)、ケルドン・ジョンソン(21=スパーズ)の3人がベンチに入った。

 デュラントは17得点を挙げたものの、米国代表の試合としては通算40戦目で初黒星。初代表となったリラードは14得点、W杯中国大会の米国代表だったテータムは15得点を記録したものの、3点シュートのスコアでは30―60と大差をつけられた。

 五輪本番でオーストラリア、イタリア、ドイツと同じB組に入っているナイジェリアは20本の3点シュートを決め、残り1分15秒で8点をリード。ティンバーウルブスのジョシュ・オコーギー(22)やヒートのプレシャス・アチューワ(21)とゲイブ・ビンセント(25)らが奮闘し、大詰めで米国のオフェンスを押さえ込んで強敵に競り勝った。

 なお米国は12日にオーストラリア、13日にアルゼンチン、16日にはスペインと強化試合を行うことになっている。

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