「身近なヒーローに」コベルコ神戸の新リーダー・トリオが新リーグ情熱トーク

2021年10月08日 11:30

ラグビー

「身近なヒーローに」コベルコ神戸の新リーダー・トリオが新リーグ情熱トーク
記者の質問に笑顔で答える(左から)橋本大輝、橋本皓、李承信 (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 ラグビー新リーグ「リーグワン」1部のコベルコ神戸スティーラーズのリーダー3人、フランカー橋本大輝(34)、副主将のフランカー橋本皓(ひかる、28)とSO李承信(20)が、このほど取材に応じ、ファンにとって“身近なヒーロー”になる決意を語った。
 新リーグは、チーム名に地域名を入れることが必須になり、これまで以上に地元とのかかわりを求められる。コベルコ神戸は、旧チーム名の「神戸製鋼」時代から、神戸市内の小学校でタグラグビースクール、登校時の見守り活動、医療従事者への支援などをしてきた。95年阪神淡路大震災で、当時の部員ががれきの処理、防犯のための見守りをしたのは有名な話。地域に寄り添う精神は、脈々と受け継がれている。

 新たに小中学生のラグビーアカデミーを開校するなど、新リーグになっても継続的に「地域貢献」に力を入れていく。選手は、こうしたグラウンド外の活動に、積極的にかかわる。その上で、副主将の橋本皓は、現役選手だからできることに、こだわりを持っていく。

 橋本皓「19年に和歌山の小学校を、近鉄(花園近鉄ライナーズ)の選手と訪問する機会がありました。子どもたちと一緒に給食を食べました。その1カ月後の和歌山での試合で、その小学生が会場に応援に来てくれたんです。試合に出始めたばかりの有名選手でもない僕を、“橋本選手~”って声をかけてくれて、1人1人にサインをしました。うれしかったですね。コロナが落ち着けば、直接のやりとりが、ファンに喜ばれると思います」

 実際、子どものころに見た選手の姿に憧れ、神戸製鋼に入った選手がいる。神戸市出身の李だ。

 李「自分がすごしたラグビースクールのグラウンドが、神戸製鋼灘浜グラウンドだったので、選手が身近な存在でした。中学生の時は、家の近くで(橋本)大輝さんがご家族といる姿を見て、“あ、神戸の橋本選手だ。体が大きいな”って思ったりしました。初めて観戦した試合は神戸製鋼で、初めて受けた感動も神戸製鋼でした。自分も、自分が感動を受けたように、未来のラグビープレーヤーに夢を与える選手になりたいです」

 5シーズンぶりに主将に復帰する橋本大は、草の根活動を続けた先の未来をみつめている。

 橋本大「今はこちらから(学校訪問などを)お願いしている状態。いかに、向こうから“来て”と言ってもらえるかが大事だと思います。そうなればファンが広がっている証拠。ラグビーはファンとの距離が近い競技。それを生かして行動したいです」

 思いを実現するためには、「まず勝たないと」とリーダー3人は口を揃える。今季もニュージーランド式の展開ラグビーで、強く美しい、魅力的な攻撃を模索する。初代王者になり、神戸の、関西のヒーローになる。 

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