関西ラグビー界から「怒り」の声 大学選手権で昨季優勝・天理大の増「枠」なし コロナの弊害が
2021年11月05日 08:00
ラグビー
基本の出場枠は、関東対抗戦、関西などが「3」。昨季は天理大が優勝、早大が準優勝のため、例年なら、関西「4」、対抗戦「4」になるはずだった。
ところが、コロナで狂った。日本協会は昨年度、「コロナの影響で棄権チームが出た場合は、20年度の出場枠が21年度も引き継がれる」というルールを作成。不幸なことに、同大は陽性者が出て3回戦を辞退。これにより、今季の出場枠が昨季同様に対抗戦「5」、関西「3」に決まった。天理大の成績にかかわらず決定していた。
だが、関西が怒るのも無理はない。同大が辞退した後、関学大は繰り上がり出場の資格があるはずだったが、日本協会に認められなかった。「関学大は出られた。出さなかったそちらに非がある」という主張は当然だ。
ところが、日本協会にも言い分がある。ややこしいことに、昨年、同大が辞退を申し出る前日、関西協会の担当者が「この先の繰り上がり出場を認めない」という趣旨の通達に承諾していたのだ。だから、「関西は了承済み」として、関学大の出場不可も、出場枠継続も、ルールに従って適用をしてきた。
この1年、関西の粘り強い働きかけに対して、関東の関係者の影響力が強い大学部会は一応、耳を傾けた。しかし、一部の人間が口にした「関西1枠増案」を含め、変更は難しかったようだ。仕方ない。ルール通りだ。だが、もし、早明がいる対抗戦が逆の立場なら、本当にルールに沿って話が進んだのか、疑問が残る。
いずれにせよ、日本協会の伝達や連絡が不十分だったことは否めない。実際、関学大の出場不可の際に「規則に不備があった」と謝罪している。関西協会の情報共有の形も改善の必要があるだろう。問題はこの先。学生やチームが、疑問や不信を抱かないようなシステムの構築が求められる。(ラグビー担当・倉世古 洋平)
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