鍵山優真、17・36点差から大逆転V「凄くビックリ」初ファイナルへ前進

2021年11月07日 07:28

フィギュアスケート

鍵山優真、17・36点差から大逆転V「凄くビックリ」初ファイナルへ前進
大逆転で優勝を果たした鍵山優真(ロイター)
 【フィギュアスケートGPシリーズ第3戦・イタリア大会最終日 ( 2021年11月6日    イタリア・トリノ )】 男子は昨季の世界選手権準優勝の鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が、4回転2種3本の構成でフリー自己新記録の197・49点をマーク。合計278・02点でSP7位から大逆転で優勝を果たした。SP首位との17・36点差をひっくり返し、会見では「1位になったことをさっき知った。凄くビックリしている。正直、点数、結果を気にしていなかった。優勝できたことはうれしく思っている」と語った。
 演技が終わると、力強く右拳を握った。大技ループこそ回避したが、サルコーとトーループ2本の4回転2種3本を決めた。「アドレナリンがたくさん出ていて、今、冷静に何したか思い出せない」と語るが、最後のトリプルアクセルを降りた瞬間は思い出せる。「うれしくて、思わず笑みがこぼれた」と振り返り、「できることを1つ1つやって良い演技ができて良かった」と話した。

 今年3月の世界選手権でマークした190・81点から7点近く上積みする自己ベスト。4回転トーループを後半に組み込んではいるが「世界選手権からほぼ同じ構成でできたことがうれしい。本来ならループ入れた構成。ショートをまとめて、フリーで思い切りできるように練習したい」と言う。「本当に1から挑戦者として挑んだ」結果が、最高の結果を生んだ。

 国内選手のみだった昨季のNHK杯は制しているが、変則開催をのぞき海外GP初参戦での優勝。12月のGPファイナル(大阪)初出場にも前進した。第5戦フランス杯へ向けて「不安定さが目立ったので、できることを1つ1つ練習して安定性を高めたい。2週間でできることはたくさんある。今回より良い演技ができたら」とさらなる進化を目指す。

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