坂本連覇 今季自己新でGPファイナル切符、10月から新曲で猛練習実った

2021年11月14日 05:30

フィギュアスケート

坂本連覇 今季自己新でGPファイナル切符、10月から新曲で猛練習実った
女子フリー、演技をする坂本花織(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第2日 ( 2021年11月13日    東京・国立代々木競技場 )】 晴れやかな表情で表彰台の真ん中に立った。坂本は冒頭のダブルアクセル(2回転半)から全ての要素で出来栄え評価(GOE)の加点を引き出す演技を披露。フリー、合計点ともに今季自己ベストで連覇を果たした。
 「(自分は)大技がない分、一つもミスができない。ひたすら練習で通して、曲をかけて、いかに試合でできるかやってきた」

 今季からの新フリー曲「No More Fight Left In Me/Tris」。難易度の高さに苦悩し、8月のげんさんサマーカップでは3季前の曲を使用したが、大会翌日に再び新曲に挑戦することを決断した。「(以前の曲では)これ以上伸びない。覚悟を決めてからは良い方向に進んでいる」。4位だった10月のスケートアメリカから帰国後、隔離期間中は貸し切りリンクで猛練習。朝晩の練習でそれぞれSPとフリーを1度ずつノーミスで終えるまで滑り込んだ。成果が結果に表れた。

 2年前の全日本選手権で6位に沈んだ国立代々木競技場の苦い記憶も払拭(ふっしょく)。GPシリーズの獲得ポイントは暫定1位となり、3季ぶりとなるファイナル進出を一番乗りで決めた。「(次は)今回の点数以上を出せるようにしたい」。2大会連続の五輪出場へ。迷いの消えた21歳が、また新たな一歩を踏み出した。

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