【玉ノ井親方 視点】横綱が不在になった今場所は誰にでも優勝のチャンスがある 若隆景は面白い存在

2022年03月18日 19:52

相撲

【玉ノ井親方 視点】横綱が不在になった今場所は誰にでも優勝のチャンスがある 若隆景は面白い存在
<春場所6日目>隆の勝を破る若隆景(左)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所6日目 ( 2022年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )】 横綱が休場して、今場所は、本当に誰にでも優勝のチャンスが出てきた。
 その中で面白い存在は若隆景だ。1メートル81、130キロのサイズは、大型力士が多い幕内の中では小ぶりに見える。だが、見た目以上に小力があり、粘り腰も持っていて、押されても簡単に落ちない。

 この日の相手の隆の勝は、前に出る圧力に秀でた力士。いったんは土俵際まで押し込まれたものの、そこから相手の腕をたぐって左右にいなしながら押し返した。最後は相手が出てくるところを、左から回り込む形でいなして引き落とした。

 体の大きい力士にとって、若隆景はやりづらい相手だ。上体を起こそうとしても、簡単に起きないし、そり気味の体勢でも取れる。回り込むのもうまく、隙を見せるとすぐに懐に入り込まれてしまう。

 以前は体の大きな相手に一気に押し切られることもあったが、最近は自分から攻めなければいけないと強く意識しているのだろう。押されても我慢できるようになり、うまさに力強さが加わった感じだ。

 今後の上位との対戦が楽しみだ。

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