天本ハルカ 2差3位発進、23歳ルーキーが狙う3週連続黄金世代初V「前半100%、後半耐えられた」

2022年04月30日 05:30

ゴルフ

天本ハルカ 2差3位発進、23歳ルーキーが狙う3週連続黄金世代初V「前半100%、後半耐えられた」
10番、ティーショットを放つ天本(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー パナソニック・オープン第1日 ( 2022年4月29日    千葉県 浜野GC=6660ヤード、パー72 )】 98年度生まれ“黄金世代”の天本ハルカ(23=フリー)が6バーディー、2ボギーの68をマークし、首位と2打差の3位と好スタートを切った。5度目の挑戦となった昨年11月プロテストで合格したばかりのルーキーが、世代12人目のツアー初優勝を狙う。66と伸ばした申ジエ(34=韓国)が単独首位、2週連続優勝を目指す高橋彩華(23=東芝)が67で2位に続いた。
 女子ツアーでは、黄金世代の初優勝が続く。2週前は植竹希望、前週は高橋彩華。今週もやはり来た。その名は天本ハルカ。自身初の1桁順位での滑り出しで「こういうの初めてなので…」と初々しく会見に臨んだ。

 「前半から狙っていこうと目標を持っていた。前半はうまくいって100%のラウンドができて、後半も耐えられた」

 雨が降っていない前半のインで伸ばした。11番パー4で第2打を1メートル、続く12番パー5では30ヤードのアプローチを50センチにつけて連続バーディー。18番パー5でも残り90ヤードを30センチにピタリと寄せた。得意のショートアイアンでチャンスメーク。本降りとなった後半もイーブンパーと粘った。

 日本女子ゴルフ界を席巻する世代の一人だが、昨年11月に5度目の挑戦でプロテストに合格したばかりの新人でもある。20年には台湾ツアーにも挑戦するなど決してエリートではない。これまでの打撃練習はマットの上が基本だったが、ツアー会場は芝の上から打てる環境が整備されている。「とてもうれしい。距離感をつくるために、3種類の球の打ち分けをしている。その環境を利用して、距離感を磨けている」と好スコアにつなげた。

 世代別最多となる11人が優勝している黄金世代。「私からすれば先にプロ入りした先輩という感じ。でも凄く刺激も受けている。負けないようにではないけど、しっかり自分のペースで上がっていけたら」。小さい子からお年寄りまで全ての方に覚えてほしいとの思いで、登録名を本名の「遥香」でなく「ハルカ」とした23歳。今週、チャンスが訪れた。

 ◇天本 ハルカ(あまもと・はるか)本名は遥香。1998年(平10)7月23日生まれ、福岡県太宰府市出身の23歳。8歳からゴルフを始める。19年には予選を突破してメジャーの全米女子オープンに出場し、憧れのミンジ・リー(オーストラリア)と話す機会を得る。趣味はストリートダンスで小学生時代にはステージにも立った。昨年11月のプロテストで合格し、今年1月に日本女子プロゴルフ協会に入会した94期生。1メートル62、58キロ。

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