大阪エヴェッサ 本拠地最終戦で白星締めならず 天日HCが哲学的表現で総括
2022年05月08日 17:46
バスケット
「どんなスポーツでもこういうシーズンはある。大事なのは、自分たちが学ぶものがあったのかどうか」
天日謙作ヘッドコーチ(55)は21勝36敗に終わったシーズンを哲学的な表現で総括した。
この日の試合もベンチ入り選手は9人。激しい動きのバスケットボールで人数が少ないいということは一人一人のプレータイムが多くなり疲労度は増す。終盤は主力選手の不在による得点力不足にディフェンスでも大きな負荷がかかっていたはずだった。
それでも、下を向いてばかりはいられない。
「選手たちが何かを感じてアクションを起こせば(未来は開ける)」
天日ヘッドコーチはチームよりも来季に向けて個々のレベルアップに期待した。
その期待の若手の一人とも言えるのが、この試合キャリアハイの24得点でマン・オブ・ザ・ゲームに選出されたエリエット・ドンリー(25)だ。終盤は本来のポジションであるウイングではなく「小学生以来」というポイントガードとして試合に出場。シュートだけでなく、ボールを運んで攻撃の形を整えなければならないだけに難しさもあった。
実際、前半は「パスすることばかり考えて」シュートを放つ機会は少なかった。しかし、ハーフタイムに天日ヘッドに指摘されたことで、攻撃視点が開眼。相手のスペースが見えたからこそ得点を重ねていった。
「今シーズンは試合には負けることが多かったけれど、個人的にはいろいろ成長できたと思う。来季はもっともっと成長してうまくなりたい」
将来的には日本代表入りも目標に置く。そのためには、現状に満足していられない。
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