まさに秘密の練習場!立ち飲み屋で握るのはグラスではなくゴルフクラブ

2022年06月17日 05:05

ゴルフ

まさに秘密の練習場!立ち飲み屋で握るのはグラスではなくゴルフクラブ
立ち飲み屋「串焼き手八丁」の前で笑顔の合田 Photo By スポニチ
 立ち飲み屋がゴルフ練習場!? 元日本プロ覇者の合田洋(57)が都内にオープンしたインドア練習場が人気を集めている。最寄り駅から徒歩1分圏内の立ち飲み屋の中に、最新のデータ解析器などを導入した練習施設を開設。メジャーチャンピオンがマンツーマンの指導で悩みを解決するレッスンが受け、予約が殺到している。会員になれば毎日ボールを打てる恵まれたサービスもあり、隠れ家的な場所として支持を得ている。
 昨年10月にオープンした「Gスタジオ八丁堀」は、JR京葉線、地下鉄日比谷線の八丁堀駅A2出口から徒歩で1分もかからない抜群の立地にある。ただ、その入り口は“からくり屋敷”のようで“一見(いちげん)さん”には、なかなか発見しづらい。立ち飲み屋「串焼き手八丁」の引き戸を開けないと、練習場にはたどりつけないからだ。

 ビルのオーナーで同店の店主でもある藤井嘉人さんが、ゴルフの先生だった合田に、店舗奥のスペースをゴルフで有効活用できないかと相談したのがきっかけで、左党にはたまらないユニークな場所に練習場が生まれた。

 ボールを打てるのは1打席だけのインドア施設。だが、あなどるなかれ、そこには最新の設備が備わっている。弾道計測のトラックマンを利用して、ジョン・ラームやロリー・マキロイら世界のトップ選手の映像とデータを見比べながらスイング作りに活用することができる。また、ボールはコース使用のものを用意。ディスタンス系とスピン系の両方があり、より実戦に近い球筋を確認できる。パットの練習もOKで、1Wからパターまであらゆるショットのチェックが可能なのだ。

 「アウトドアの練習場でありがちなのが、球数をどんどん打っていくうちに、疲れてだんだんスイングが悪くなってしまうこと。それに気付かず打ち続けていると、自分で何が悪いのか次第に分からなくなってしまう。何が悪いのかちゃんと分かる、自分が今やらなきゃいけない事が分かる練習場を作りたかった」と合田は都心にインドア練習場をオープンした目的を説明する。1打席しか確保できないスペースのハンデも、より身近なマンツーマンレッスンを実施することで“生徒”が抱える課題を解決しやすくした。

 施設は午前7時から午後11時まで年中無休でオープン。合田は月、火、金曜日の週3回レッスンのコマを持っていて、指導を受けているアマが全国大会で活躍するなどその評判が口込みで広がり、予約待ちの状態が続く人気ぶりだ。

 「初心者はあまりいなくて、イップスになったとか、何か悩みをかかえている人が習いに来ますね。お助けレッスンみたいな内容です」。レッスンとは別に月額1万5000円の会員になれば、1日2時間まで自由に打てるサービスもある。空きがあれば毎日でも利用できるとあって、その会員数は既にMAXに近い状態だ。

 増え続ける入会希望者やレッスンの受講生の要望に応えるため、現在「第2スタジオ」の開設も検討中。そのロケーションも含め、アイデアマンの次の一手に注目だ。

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