安倍元首相が会長を務めるアーチェリー連盟も沈痛「東京五輪メダルとても喜んでくれた」

2022年07月08日 19:03

アーチェリー

 安倍晋三元首相が05年4月から会長を務めていた全日本アーチェリー連盟では8日、東京都内の事務局で対応に追われた。午前中に事件が発生し、その後は橿原市の病院で懸命の治療が続く中、同連盟は回復を祈る声明を作成。報道各社へ発表しようとした矢先の午後5時過ぎ、訃報が飛び込んできたという。
 事務局前で報道陣の取材に応じた穂苅美奈子理事長(66)は、「われわれも(訃報を)報道で知ったばかりで混乱している。大変残念でならない。凄くショックを受けている」と言葉を絞り出した。昨年の東京五輪では男子個人と男子団体で計2個の銅メダルを獲得。閉幕直後の8月に選手を伴い報告に訪れた際には、「とても喜んでくれた。メダルを獲ったことで(競技が)盛んになることを期待してくださった」という。

 安倍元首相は成蹊大在学時代にアーチェリー部に所属。いわゆる“お飾り”の会長ではなく、自身も競技経験があることから、岡野悟郎事務局長(52)によれば「アーチェリーのことでちゃんと(選手と)会話が成立し、選手からも親しまれていた」という。首相辞任後の20年10月に職務停止から復帰し、まだ2年と経たない中での訃報。岡野氏は声を震わせながら「選手のこと、連盟のことをいつも思って下さっていた。本当に残念」と言葉を絞り出した。

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