日本史上初!江村 サーブルで金メダル「優勝するなんて思ってもいなかった。夢のよう」

2022年07月22日 04:30

フェンシング

日本史上初!江村 サーブルで金メダル「優勝するなんて思ってもいなかった。夢のよう」
フェンシング世界選手権女子サーブルで優勝し、喜ぶ江村(日本フェンシング協会提供) Photo By 提供写真
 【フェンシング 世界選手権第6日 ( 2022年7月20日    エジプト・カイロ )】 女子サーブル個人で江村美咲(23=立飛ホールディングス)が金メダルを獲得した。多彩な攻めでトーナメントを勝ち上がり、決勝では世界ランク1位のアンナ・バシタ(26=アゼルバイジャン)を15―10で下した。サーブル種目での日本勢のメダル獲得は五輪、世界選手権を通じて初めて。世界選手権優勝は15年大会に男子フルーレを制した太田雄貴以来、日本人2人目の快挙だった。
 世界ランク1位を撃破して堂々の優勝。コーチのグース氏に祝福された江村は涙を拭い、両手を突き上げた。

 「決勝のピストに自分が立って優勝するなんて思ってもいなかった。夢のようです」

 期待された昨夏の東京五輪は3回戦敗退。燃え尽き症候群に陥った時期もあったが、周囲の支えもあって復活。五輪後にコーチに就任したグース氏の指導で技術、戦術面が進化し、今季は5月のW杯チュニジア大会で初優勝を飾り、GPイタリア大会でも銅メダルと結果を残していた。

 決勝前には自筆のノートを読み、バシタのデータを頭に入れた。序盤は一進一退の攻防が続いたが、6―7とリードされた場面から6連続ポイントで一気に突き放し5ポイント差の快勝。「冷静に戦術をつくれたのが良かった」と胸を張った。

 有望選手を育成するJOCエリートアカデミー出身の江村が見据えるのは2年後のパリ五輪。その名の通り、美しく咲く姿を見せてくれるはずだ。

 ◇江村 美咲(えむら・みさき)1998年(平10)11月20日生まれ、大分市出身の23歳。大原学園高―中大。ソウル五輪フルーレ日本代表で、08年北京五輪で代表監督を務めた父・宏二氏の影響で小3からフルーレを始め、小学卒業後にサーブルに転向。17年ユニバーシアード(台北)では個人銅、団体金メダル。身長1メートル70、体重60キロ。右利き。

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