明徳義塾高出身の朝東が序二段優勝「7年目にしてようやく…」初めての三段目昇進確実に感慨

2024年05月24日 14:47

相撲

明徳義塾高出身の朝東が序二段優勝「7年目にしてようやく…」初めての三段目昇進確実に感慨
<大相撲夏場所13日目>優力勝を寄り倒しで破った朝東(左)=撮影・西海健太郎 Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所13日目 ( 2024年5月24日    東京・両国国技館 )】 東序二段83枚目の朝東(25=高砂部屋)が優力勝(22=常盤山部屋)との全勝対決を制して7戦全勝とした。もう一人全勝だった伊波(23=尾上部屋)が敗れたため、朝東の優勝が決まった。
 激しい突き押しを持ち味とする三段目上位経験者の優力勝を相手に、1メートル83の長身を生かして右上手を取って得意の左四つで胸が合う展開に。相手の動きを止めて有利な体勢をつくると、左の差し手を返しながら前に出て寄り倒した。「全力でやって、疲れ切りました」。自身初の7戦全勝を決め、息を切らせながら必死の相撲内容を振り返った。

 明徳義塾高出身で、部屋の十両・朝紅龍(25)の1年後輩にあたる。高校時代に目立った実績はなく、同学年で同期入門の豊昇龍(25=立浪部屋)や王鵬(24=大嶽部屋)とは対照的に序二段生活が続いた。同期や弟弟子が先に関取へ上がっていく姿に刺激を受けながらも「自分が負けて悔しいはあるけど、他の人の活躍で悔しいということはない」とマイペースでここまで来た。

 腰痛や左膝のケガにも長年悩まされ、先場所は右足の小指を骨折。それでも「今場所は何もなかった」と体調が良かったという。6連勝の時点で「ここまで来れるとは思ってなかった」というほど本人も驚きの快進撃。初めての三段目昇進も確実となり「7年目にしてようやくできました」と感慨を込めた。

 取組直後はまだ優勝が決まっておらず「こういう時に浮かれるとダメ」と優勝決定戦に臨むつもりで気を引き締めていたが、このあと伊波が敗れたことで自身初の各段優勝が決まった。

 ◇朝東 恒汰(あさあずま・こうた)本名=東恒汰(ひがし・こうた)。1999年(平11)5月18日生まれ、高知県四万十市出身の25歳。高知・明徳義塾高を経て高砂部屋に入門。18年初場所で初土俵。最高位は東序二段7枚目(22年春場所)。身長1メートル83、体重126キロ。

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