ロコ離れる石崎琴美 インスタで現役引退を示唆「選手として活動する最後のメンバーがみんなでよかった」

2024年05月24日 04:00

カーリング

ロコ離れる石崎琴美 インスタで現役引退を示唆「選手として活動する最後のメンバーがみんなでよかった」
北京五輪で練習でストーンを投じる石崎琴美
 2022年北京冬季五輪のカーリング女子で銀メダルを獲得したロコ・ソラーレから離れることが発表になった石崎琴美(45)が、24日までに自身のインスタグラムを更新。周囲への感謝と、自らの現役引退を示唆する投稿をした。
 石崎はチームを離れる決断について「これからのチームの未来を考えたときこれがベストな選択だった」と説明しつつ、これまでの思い出も回想。「見たことのない景色も見ることができました」と五輪で銀メダルを獲得するなど快挙をともにしたメンバーに感謝し、「フィフスというポジションと向き合うことができた日々は人生を豊かにしてくれました。」とつづった。

 そのうえで「4人には本当に感謝しかありません。選手として活動する最後のメンバーがみんなでよかったと心から思います」と現役引退を示唆。支えてくれた関係者にも感謝の気持ちを投稿し、「今後もカーリングに、スポーツに関わっていけたらと思っています」と説明した。

 離脱が発表された22日に、ロコ・ソラーレ公式サイトで、本橋麻里代表理事は「今シーズンにおきまして、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤澤五月の4名体制で活動させて頂く運びとなりました」と説明し「2020-21シーズンより、活動を共にした石崎琴美さんには、チーム一同心より感謝しております!」と感謝の気持ちを表現していた。

 02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー五輪に出場した石崎は、北京でのロコの銀メダル獲得に大きく貢献した。「強い、出来上がったチームに自分が入るのが不安で、とてつもない大きな覚悟が必要だった」と葛藤を乗り越えて20年9月にチームに加入。主力4人に不測の事態がない限り試合に出ないフィフスだが、献身的に藤沢五月らメンバーを支えた。大会ではデータの分析に加え、深夜に行われるストーンチェックに参加。ストーンの情報をメンバーに伝える重要な役割を担った。

 以下、石崎が心境をつづったインスタグラムから。

【石崎琴美のインスタグラム】
 昨日発表がありましたが、チームを離脱することになりました。

 素直に本音を言うと、あと少しだけでも4人と一緒にカーリングがしたかったという気持ちはもちろんあります。

 しかし、チームに加入したときからメンバーに気持ちよくアイスにのってもらうことと、チームにとってベストな選択をすること、を心がけてきました。

 自分がどうしたいか、というよりチームのために自分がどうすべきか、を考えてやってきたつもりです。

 私自身も様々な感情がある中フィフスを退く選択はとても難しく、寂しくもありましたが、これからのチームの未来を考えたときこれがベストな選択だったと思っています。

 「琴美ちゃん、話したいことがあるので来てください」と呼び出されラブコールを受けたあの日から、4人がくれたチャンスと大きな愛のおかげで選手でしか味わうことのできない刺激や感動を再び体感し、見たことのない景色も見ることができました。

 そして試行錯誤しながら真剣にカーリングと、フィフスというポジションと向き合うことができた日々は人生を豊かにしてくれました。

 チームを離れても私にとって大切な人たちということに変わりはなく、一緒に過ごした時間がどれほど楽しく、幸せだったか。4人には本当に感謝しかありません。選手として活動する最後のメンバーがみんなでよかったと心から思います。

 やれるだけやっておいで!と背中を押して快く送り出してくれた所属先の松田整形、チームを支えてくださるスポンサーのみなさま、またカーリングファンのみなさんには本当にたくさんのサポートと応援をいただきました。ありがとうございました。

 それから、カーラーのみんなにもありがとうを。

 競技者として人として成長させてもらえたこの数年を無駄にすることなく、今後もカーリングに、スポーツに関わっていけたらと思っています。

 これからもよろしくお願いいたします。

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