今季ツアー初出場の嘉数にツアー初Vの大チャンス「何が何でも勝つ」

2022年08月06日 19:10

ゴルフ

今季ツアー初出場の嘉数にツアー初Vの大チャンス「何が何でも勝つ」
<第89回日本プロゴルフ選手権大会3日目>9番、ティーショットを放ち移動する嘉数(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 男子ゴルフの今季国内メジャー第2戦、日本プロ選手権(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)は6日、静岡県三島市のグランフィールズCC(7219ヤード、パー71)で第3ラウンドを行った。
 首位タイからスタートした嘉数光倫(32=エナジック)が5バーディー、1ボギーの67と踏ん張り、依然、首位とは3打差の通算11アンダー、2位の好位置をキープ。メジャーでのツアー初勝利へチャンスを迎えている。同じく首位からスタートした堀川未来夢(29=Wave Energy)がこの日のベストスコアとなる8バーディー、1ボギーの64をマークし、通算14アンダーで単独首位に立っている。

 この大会の予選会からはい上がってきた嘉数が今季ツアー初出場となるメジャーで千載一遇のビッグチャンスをつかもうとしている。

 「追い掛ける立場なんでメチャクチャやりやすい。上だけ見ていきます」

 首位を走る堀川とは3打差。メジャーを含むツアー2勝の格上だ。容易に超えられる壁ではないが、2019年の賞金シード陥落以降、下部ツアーが職場となったゴルフ人生を一変させるにはその壁を打ち破るしかない。

 この日はグリーン右手前のラフからチップインを決めた4番から3連続バーディーを奪うなど5バーディー。重圧と戦いながら堀川に食い下がった。

 2018年のメジャー日本オープンで3位に入り、翌2019年のANAオープンでは5人によるプレーオフの末2位。「初優勝予備軍」と言われた時期もあったが、昨季の賞金ランキングは207位と低迷。旬の時期は短かった。

 出直しを誓った今季は直径2メートルの円の中に打球を収めるのを目標にショットの精度を高める練習を続けてきた。調子の波に左右されてきたパッティングも角型からピン型のパターに替えたことでストロークがスムーズに。まだ、優勝こそないが、主戦場の下部ツアーでは今季2位が2回と賞金ランキングの首位を走っている。

 世紀の番狂わせと言われた1994年の日本プロでは前年の賞金ランキングが93位だった合田洋が全盛期の尾崎将司を1打退けてツアー初優勝を飾った。レギュラーツアーでは自身初の最終日最終組。「何が何でも勝つ」と強い気持ちで逆転Vを目指す。

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