レスリング男子FS61キロ級・樋口、悲願の初世界一 東京五輪代表落ちの失意から復活

2022年09月20日 04:22

レスリング

レスリング男子FS61キロ級・樋口、悲願の初世界一 東京五輪代表落ちの失意から復活
非五輪階級の男子フリースタイル61キロ級を制し、日の丸を掲げる樋口(AP) Photo By AP
 【レスリング世界選手権最終日 ( 2022年9月18日    セルビア・ベオグラード )】 非五輪階級の男子フリースタイル61キロ級決勝で、樋口黎(26=ミキハウス)が東京五輪57キロ級5位のレザアハマダリ・アトリナガルチ(イラン)にテクニカルフォール勝ちし優勝した。16年リオ五輪57キロ級銀メダリストの樋口は世界選手権初制覇。日本勢は金メダル7個を含む計13個のメダルを獲得し、今大会を終えた。
 非五輪階級ながら樋口が圧倒的な強さで初の世界一をつかみ「ようやく世界で一番になれた。あとは五輪の金メダルを獲れるように頑張っていく」と喜んだ。決勝は組み手で揺さぶり、相手の重心移動に合わせて素早くタックルを決めた。寝技ではアンクルホールドや股裂きで攻め、2分41秒で10―0のテクニカルフォール勝ち。東京五輪代表落ちの失意から、名実ともに立ち直ったことを示した。

 昨年4月の東京五輪アジア予選で計量に失敗。極限の減量を強いられるため、再び57キロ級で目指すパリ五輪への道は、自分との闘いでもある。「もう世界選手権は終わった。この優勝で満足してないし、まだまだ改良しないといけない部分がある」と視線を先へ向けた。

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