元幕内・旭大星が244日ぶり白星「番付はどこでも勝つことはうれしい」序ノ口から再出発

2022年11月13日 10:08

相撲

元幕内・旭大星が244日ぶり白星「番付はどこでも勝つことはうれしい」序ノ口から再出発
九州場所で4場所ぶりに復帰した元幕内の旭大星 Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所初日 ( 2022年11月13日     福岡国際センター )】 元幕内の旭大星(33=大島部屋)が、途中休場した春場所以来4場所ぶりに土俵に上がり、244日ぶりの白星を挙げた。
 今場所の番付は西序ノ口5枚目。幕内経験者が序ノ口の土俵に上がるのは16年秋場所の舛ノ山以来、史上2人目のことだった。序ノ口開始から5番目の取組に登場し、藤乃波(22=藤島部屋)をよく見ながらもろ手突き2発で慎重に押し出した。「番付はどこでも、やっぱり勝つことはうれしいものですね」としみじみ。土俵下で師匠の大島親方(元関脇・旭天鵬)が見守る中、復帰戦を白星で飾った

 長期休場の原因となった左膝のケガは「全然十分ではない」という。昨年名古屋場所で痛め、秋場所は途中休場、九州場所は2勝13敗で十両から陥落。今年の初場所と春場所は途中休場し、4月に手術。太腿の裏から腱を移植し人工じん帯も入れた。6月頃から少しずつ下半身のトレーニングを始め、今場所前には序二段力士と申し合い稽古も少しずつ取り始めた。「今場所も休もうかと思ったけど、休むと番付外に落ちてしまいそうだったので」と出場に踏み切った。

 新入幕だった18年夏場所では敢闘賞も受賞した実力者。力士人生を左右するような大ケガにも、腐ることなく前向きに取り組んできた。その理由は「相撲が好きだからですかね。家族もいるし」と語った。「関取だったプライドはない。0からやるつもりで手術したので」と覚悟を決め、序ノ口からの再スタートを切った。

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