出産女性が復帰しやすい社会を 金城梨紗子の願い レスリング全日本選手権

2022年12月23日 20:32

レスリング

出産女性が復帰しやすい社会を 金城梨紗子の願い レスリング全日本選手権
<レスリング全日本選手権 2日目>女子59キロ級決勝、優勝しスタンドに手をふる金城(右)(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【レスリング全日本選手権第2日 ( 2022年12月23日    東京・駒沢体育館 )】 非五輪階級の女子59キロ級で、五輪2連覇中の金城(旧姓・川井)梨紗子(サントリービバレッジソリューション)が決勝で坂野結衣(警視庁)を4―1で下し、5年ぶり4度目の優勝を果たした。東京五輪後に元選手の金城希龍さんと結婚し、今年5月には第1子となる長女を出産。“ママアスリート”として日本社会の変革にも期待した。
 競技に専念できる環境から一転、一児の母となり多くの人の助けを借りてマットに立った金城。この日も夫はスタンド応援に回り、妹の友香子はセコンドに付いてサポート。母・初江さんは長女の子守をしながら見守った。「結婚して出産する前もいろんな人に支えられていたが、より多くの人に支えられ、レスリングができていると感じる」と感謝の思いを口にした。

 日本でも柔道の谷亮子さん、バレーボールの荒木絵里香さんら結婚、出産を経て第一線に復帰し活躍したアスリートはいるが、諸外国と比べるとその例は少ないとされる。「私はたまたまうまくいっている」と感謝した金城。その一方で「出産は大変なことだと認識してほしい。簡単に復帰できる社会でもない。もしかしたら、スポーツだからしやすいのかも知れない。女性の社会復帰を日本全体でもっと良くしようとなってほしい」と訴え、女性の活躍できる社会になることを願った。

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