金城梨紗子が5年ぶり日本一 3連覇懸かるパリ五輪へ意欲 レスリング全日本選手権

2022年12月23日 19:43

レスリング

金城梨紗子が5年ぶり日本一 3連覇懸かるパリ五輪へ意欲 レスリング全日本選手権
<レスリング全日本選手権 2日目>女子59キロ級決勝、優勝を決め笑顔を見せる金城(右)(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【レスリング全日本選手権第2日 ( 2022年12月23日    東京・駒沢体育館 )】 非五輪階級の女子59キロ級で、五輪2連覇中の金城(旧姓・川井)梨紗子(サントリービバレッジソリューション)が決勝で坂野結衣(警視庁)を4―1で下し、5年ぶり4度目の優勝を果たした。今年5月に第1子となる女児を出産し、10月に東京五輪以来1年2カ月ぶりに実戦復帰。来年は五輪階級の57キロ級に戻し、五輪3連覇への挑戦を本格化する。
 優勝を決めると、自身の母に抱かれた愛娘に向けて笑顔を振りまいた。夫で元選手の金城希龍さん、両親ら、多くの人に支えられてマットに復帰し、5年ぶりの日本一。「久しぶりに(全日本の)マットに上がって、勝つ負ける以前に、よく戻ってきた、よく上がっているなと思った。いろんな人に支えられてレスリングができていると感じる」と喜びをかみ締めた。

 初戦は硬さもあり3―2と辛勝だったが、「ギリギリというよりも、1点差だが経験があるので」と意に介さず。続く準決勝を5―0で勝つと、決勝は第1ピリオドに1ポイントを先行される苦しい展開に。それでも残り1分40秒、バックを取って逆転。終了間際にも2ポイントを加えて勝負を決め、「(初戦の反省から)修正できた」と話した。

 リオデジャネイロでは五輪初出場で金メダルを獲得し、東京では妹の友香子と姉妹制覇。金城姓、そしてママとして金メダルへ挑戦するパリに向けては「出産して目指すのは、私にしかできない。それはうれしいこと」。大先輩である伊調馨や吉田沙保里とはまた違ったルートで、偉大な記録へと挑戦する。

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