琴ノ若改め琴櫻「桜」ではなく「櫻」…先代師匠から受け継いだ表記へのこだわり

2024年04月30日 19:46

相撲

琴ノ若改め琴櫻「桜」ではなく「櫻」…先代師匠から受け継いだ表記へのこだわり
<琴櫻番付発表会見>琴櫻を襲名し、色紙にサインを書く(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、琴ノ若からしこ名を改めた大関・琴櫻(26=佐渡ケ嶽部屋)が千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で会見を行った。
 祖父で先代師匠の元横綱・琴櫻のしこ名を襲名。略字の「桜」ではなく旧字体の「櫻」を使用することについて、祖父と全く同じ字を使うこだわりを明かした。

 一部の記事で「琴桜」と誤表記されることが多いため「どっちなんですか?とよく聞かれた」という。「琴櫻」として正式に新番付が発表される前には、「琴桜」でグッズが作られることもあった。春巡業中には「琴ノ若の“ノ”を平仮名や漢字で書かれてしまうようなもの。こだわりは強いです」と熱く語っていた。小学校で習う漢字は「桜」だが、幼少期に先に覚えたのは祖父のしこ名に使われる旧字体の「櫻」の方だったという。それほど身近であり、思い入れの強い文字だった。

 この日の会見後、改名後初めてのサインを披露。旧字体の「櫻」にこだわっているが、サインでは略字の「桜」だった。「筆で書くと貝2つがつなげられないので、つぶれてしまう。いろいろ考えた結果、無理でした」。よく見ると、先代師匠もサインでは略字の「桜」を使用している。「崩しようがないから、書いてみたら結果的にこうなる」と意図的に似せているわけではないようだが、できあがりはそっくり。「琴櫻」の正しい表記も、サイン用の「琴桜」も、偉大な祖父からしっかりと受け継いでいた。

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