柔道・中野寛太 日本選手権悲願の初V 穴井隆将監督と1週間みっちり「一番しんどい稽古」ロス五輪目標

2024年04月30日 04:00

柔道

柔道・中野寛太 日本選手権悲願の初V 穴井隆将監督と1週間みっちり「一番しんどい稽古」ロス五輪目標
<全日本柔道選手権>優勝し笑顔でポーズを決める中野寛太(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【柔道 全日本選手権 ( 2024年4月29日    東京・日本武道館 )】 体重無差別で男子日本一を決める大会は、中野寛太(23=旭化成)が6度目の出場で悲願の初優勝を果たした。決勝では16年リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(31=長府工産)と対戦。8分間の本戦では決着がつかず、8年ぶりに復活した旗判定に持ち込まれて2―1で勝利。初のビッグタイトルを手にし、国際舞台での活躍を誓った。
 天理高3年だった18年の初出場時は、未来の重量級エース候補と目された中野も、はや23歳。昨年の講道館杯を制し、今度は全柔道人の憧れの大会で頂点に上り詰め「内容は良くないが、結果的に優勝できて良かった」と少しだけ笑った。

 5試合中3試合が旗判定で、うち2試合は2―1の僅差。ただ「一日、我慢できた」と集中力を切らさずに戦った。今月初旬の選抜体重別では初戦敗退。その後、練習拠点の母校・天理大で穴井隆将監督が付きっきりで1週間稽古に励んだといい「一番しんどい稽古。自然と自信が湧いた」と恩師に感謝した。

 目指すのは4年後のロサンゼルス五輪。立ちはだかるのはパリ五輪代表の斉藤立だが、「絶対に意識しないといけない選手」と挑戦状を突き付けた。 (阿部 令)

《原沢「老い」痛感》
 ○…原沢は6年ぶり3度目の頂点に、あと一歩届かなかった。互いに決め手を欠き、最後は判定負け。「先に攻めてくると思ってラスト1、2分にかけた」と振り返った。節目となる10回目の出場を飾れず「最後に勝ちたい気持ちや、貪欲な気持ちが出し切れない部分は老いを感じた」。今後については「何を目標にするのかは難しい。ゆっくり整理して考えたい」と明言を避けた。

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