【二所ノ関親方 真眼】若元春 明生の技術力を上回った粘り腰

2023年01月12日 04:30

相撲

【二所ノ関親方 真眼】若元春 明生の技術力を上回った粘り腰
明生(左)を押し出しで下す若元春(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 4日目 ( 2023年1月11日    両国国技館 )】 今後の対戦が本当に楽しみになってきました。ともに左四つを得意とする若元春と明生の激しい攻防。両者が持ち味を存分に発揮し、土俵下で審判として見守っていた私も興奮しました。
 2人とも絞りながら上手を取りにいった攻めに加え、腰の備え方も四つ相撲の形も良かった。明生は技術力の高さを見せて、上手を切って前に出た。しかしその上をいったのが若元春の粘り腰。土俵際に追い込まれた体勢から同体に持ち込んだのは、体の柔らかさだけでなく日頃の稽古のたまものです。取り直しの一番は明生が根負けして立ち合いで左に動いた。そこを逃さず低い突き押しで持っていくことができた内容からも、今後に期待が持てます。
 4日目に初日を出したとはいえ、若元春の立ち合いからの攻めは悪くありません。最近は突っ張りも多用しますが、得意の左四つの形に持ち込むためには大事なことだと思います。自分から攻めて上手を取りにいく相撲を心がけると勝率もおのずと上がってくるでしょう。(元横綱・稀勢の里)

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