落合幕下全勝V 昭和以降初の所要1場所での十両昇進へ前進 宮城野親方に「まげ姿で昇進会見」届ける

2023年01月21日 05:11

相撲

落合幕下全勝V 昭和以降初の所要1場所での十両昇進へ前進 宮城野親方に「まげ姿で昇進会見」届ける
風賢央を突き落としで破る落合(右)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所13日目 ( 2023年1月20日    両国国技館 )】 昨年の実業団横綱で幕下15枚目格付け出しの落合が全勝対決で風賢央(23=押尾川部屋)を下し、7戦全勝で幕下優勝を決めた。昭和以降初となる所要1場所での新十両昇進へ大きく前進。幕内では、2敗の平幕・阿武咲が3敗の大関・貴景勝に敗れ、3敗を守った平幕・琴勝峰を含む3人が首位に並んだ。
 “令和の怪物”落合が大きな記録を打ち立てた。狙い通り立ち合いで左を差し、右上手は引けなかったが機を見て右から突き落とし。いつものように前日から相手の映像を見て徹底的に研究し、白星を積み重ねた。「デビュー場所は凄く楽しかったです」。緊張も含めて楽しむ余裕があるところに大物ぶりが表れていた。

 幕下15枚目格付け出し力士がデビュー場所で全勝優勝するのは、06年夏場所の下田(のちの幕下・若圭翔)以来史上2人目の快挙となった。場所後の25日に開かれる番付編成会議で正式に発表されるまでは確定ではないが、所要1場所での最速新十両昇進が有力。28日に断髪式を控える師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)の「まげ姿で昇進会見に臨みたい」という夢に大きく近づいた。

 7年前、当時小学生だった落合少年は、憧れの大横綱と対面した際に「将来は白鵬関の記録を抜きたい」と宣言していた。その師匠を「これ以上のプレゼントはないんじゃないでしょうか」と喜ばせ、「大相撲を背負って立つような力士になってほしい」と期待を寄せられた。

 幕下付け出しから無敗のまま関取に上がったのは輪島、武双山、雅山の過去3人だけ。「また明日から次の場所に向けて稽古を頑張りたい」。歴代の“怪物”に続く19歳が大横綱への道を歩み始めた。

 ◇落合(おちあい=本名落合哲也)15枚目格付け出し、鳥取県倉吉市出身、宮城野部屋。鳥取城北高で2度の高校横綱。22年に全日本実業団選手権優勝。今場所が初土俵。得意は突き、押し、左四つ、寄り。1メートル79、156キロ。19歳。 

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年01月21日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム