芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑥ ハーフショット

2023年02月24日 12:00

ゴルフ

芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑥ ハーフショット
芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑥ ハーフショット Photo By スポニチ
 アイアンショットの方向性を高めるためにも、ぜひマスターしておきたいのが〝ハーフショット〟です。通常のアイアンショットは7~8割の力でスイングしますが、ハーフショットはそれよりもさらに振り幅を抑えるので正確性がアップします。芹澤信雄プロによれば、そのためのポイントは体の締まり、アームローテーション、左脇の締まりだと言います。ぜひマスターしてスコアアップにつなげましょう。パートナーはチームセリザワの林菜乃子プロです。 【動画で見る・芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑥
 芹澤 方向性重視のアイアンショットは7~8割のスイングで打ちましょうと説明しましたが、状況によって飛距離よりもさらに方向性を重視したい場合、ハーフショットがお勧めです。ただし、力を抜いて打つわけではありません。あくまでも振り幅が小さくなっただけで、スイングを緩めずにクラブを振ることが大切です。実際に林プロに打ってもらいましょう。

 林 持っているクラブはPWです。スイングが緩むと左脇が開いてしまい、右に打ち出してしまうので、振り幅を時計の9時から3時までと決めて、しっかりと振り抜きたいと思います。

 芹澤 完璧なショットでしたね。今度は7Iでハーフショットで打ってみましょう。

 林 注意ポイントを変えずに打ってみますね。

 芹澤 はい、今回も完璧なハーフショットでした。リズムを変えずに、スイングを緩めることなく打てましたね。林プロのように打つには、アームローテーションとフォロースルーでの左脇の締まり、そして体の締まりが必要です。

 林 体の締まりがないとスイングも緩んでしまいますからね。

 芹澤 アベレージゴルファーにハーフショットを行ってもらうと、インパクト後にスイングを止めてしまいがちです。力を抜いてしまうので、体の締まりを感じないし、フォロースルーで左脇も開くからアームローテーションもできないんですよ。

 林 何かいい練習法はありませんか?

 芹澤 ボールを縦に5個並べて、それをハーフショットの連続スイングで打ってみるのがいいですね。通常の練習場なら3個でも構いません。インパクト後に力が抜けたスイングになると、フォロースルーの位置からトップ・オブ・スイングの位置までクラブを戻すことはできません。もう一度バックスイングから始めないと次のボールを打てなくなります。

 林 あと、フォロースルーで左脇が開くと、クラブを戻すときにヘッドが8の字を描きますが、左脇を締めておけば、スイングプレーンをなぞりながらトップ・オブ・スイングの位置までクラブを戻すことができます。あと、フォロースルーからトップ・オブ・スイングまで戻すときに右足を前に出し、ダウンスイングの切り返しで左足を前に出します。

 芹澤 ハーフショットの連続打ちを行うだけで、自分のスイングのどこが緩んでいるのかだけでなく、フィニッシュまで振れていないことなどの欠点も実感できます。そういう部分を修正して連続打ちができるようになると、体幹がしっかりしたスイングが完成します。

 林 目いっぱいのクラブでフルスイングしなくても、大きめのクラブでハーフショットしたほうが、ピンに寄る確率も高くなりますからね。

 芹澤 その通りです。アームローテーションと腰の回転が一致すると、ヘッドスピードも上がりますし、方向性もアップします。トップ・オブ・スイングでもフォロースルーでもクラブが立って、左右対称の形になるスイングを目指しましょう。

 (取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)

 ◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。

 ◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20~21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。

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