岡崎真氏 演技構成で感じる宇野昌磨の“絶対王者”への強い意志 不調でもフリー1位の貫禄

2023年03月26日 04:45

フィギュアスケート

岡崎真氏 演技構成で感じる宇野昌磨の“絶対王者”への強い意志 不調でもフリー1位の貫禄
男子フリーで演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界選手権最終日 ( 2023年3月25日    さいたまスーパーアリーナ )】 【岡崎真の目】宇野本人が振り返っていた通り、大会前からあまり調子が良くなく、ジャンプ構成も少し落とした中で、細かいミスがいくつかあってもフリーで1位になったのは、さすが王者の貫禄だった。点数的には僅差だったが、ベストの状態だったら間違いなくもっと大きな差がついていたはずだ。
 昨季までの宇野は羽生やチェンを追いかける立場だったが、今季は逆に他の選手たちから追われる存在になった。もともと性格的にぐいぐい引っ張っていくタイプではなかったのかもしれないが、世界のトップになったことで「できないではなくて、やらなくてはいけない」という気持ちに変わり、それが演技にも好影響を与えている。高難度のジャンプだけでなく演技構成にも力を入れ、プログラムを大事にしているのがよく分かるし、誰からも認められる“絶対王者”になるという強い意志も感じられる。

 来季以降は後輩のライバルたちもさらに追い上げてくるだろうが、今の演技を続けていけばおのずと結果はついてくるはずだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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