キングスが17季ぶりにプレーオフに進出　北米プロスポーツ界“最長のトンネル”から脱出

2023年03月30日 14:05

バスケット

キングスが17季ぶりにプレーオフに進出　北米プロスポーツ界“最長のトンネル”から脱出 — Tブレイザーズ・サイブルをかわして3点シュートを放つキングスの新人マーリー（AP） Photo By ＡＰ

　NBAは29日に各地で10試合を行い、西地区全体3位のキングスは敵地ポートランド（オレゴン州）でトレイルブレイザーに120―80（前半50―46）で快勝して46勝30敗。6試合を残した段階で無条件でプレーオフに進出できる西地区全体の6位以内が確定し、17シーズンぶりのポストシーズンを迎えることになった。

　プレーオフに駒を進めなかった連続16シーズンという期間は、NFL、大リーグ、NHLを含めた北米4大プロスポーツに所属する現在のチームの中では最長となっていたが、これにようやくピリオドが打たれた形。プレーオフ1回戦でのホーム・アドバンテージも確保した。また西地区パシフィックでは首位に立っており、20シーズンぶりのディビジョン優勝へのマジックは「1」となっている。

　なおドラフト全体4番目に指名されたキングスの新人フォワード、キーガン・マーリー（22＝アイオワ大出身、203センチ）はトレイルブレイザーズ戦で13得点をマークしたが、3点シュートを7本中3本成功。これで今季通算の成功数が188本となり、現在キャバリアーズに所属するドノバン・ミッチェル（26）がジャズでの初年度（2017年シーズン）でマークしていたNBA記録（187本）を5シーズンぶりに更新した。

　西地区全体2位のグリズリーズは主力を欠いていた5位のクリッパーズに132―141（前半64―70）で敗れて48勝28敗。連勝は7で止まり、1位ナゲッツとのゲーム差は「3・5」に広がった。

　西地区全体4位のサンズは地元フェニックス（アリゾナ州）で7位のティンバーウルブスを107―100（前半48―51）で退けて41勝35敗。11試合ぶりに復帰したケビン・デュラント（34）は新天地サンズではホームの初戦で、最初の6本のシュートは失敗しながらも29分の出場で16得点、8リバウンド、4アシストをマーク。サンズで出場した4試合では4戦全勝となった。デビン・ブッカー（26）がチーム最多の29得点を記録。チームは3連敗のあと3連勝を飾った。

　東地区全体1位のバックスは敵地インディアナポリス（インディアナ州）でペイサーズに149―136（前半73―69）で勝って55勝21敗。ヤニス・アデトクンボ（28）が38得点、17リバウンド、12アシストで今季5回目のトリプルダブルを達成し、ドリュー・ホリデー（32）は32分の出場で自己最多の51得点をたたき出して勝利に貢献した。

　＜29日の結果＞
バックス149―136＊ペイサーズ
＊ネッツ123―114ロケッツ
レイカーズ121―110＊ブルズ
＊ニックス101―92ヒート
＊76ers116―108マーベリクス
クリッパーズ141―132＊グリズリーズ
＊サンダー107―106ピストンズ
ジャズ128―117＊スパーズ
キングス120―80＊トレイルブレイザーズ
＊サンズ107ー100ティンバーウルブス
　＊はホームチーム

　＜東地区全体順位＞
（1）☆◎バックス（55勝21敗）
（2）☆◎セルティクス（52勝24敗）
（3）☆76ers（50勝26敗）
（4）☆キャバリアーズ（48勝29敗）
（5）ニックス（44勝33敗
（6）ネッツ（41勝35敗）
（7）◎ヒート（40勝37敗）
（8）ホークス（38勝38敗）
（9）ラプターズ（38勝38敗）
（10）ブルズ（36勝40敗）
（11）ウィザーズ（34勝42敗）
（12）ペイサーズ（33勝44敗）
（13）マジック（32勝44敗）
（14）★ホーネッツ（26勝51敗）
（15）★ピストンズ（16勝60敗）

　＜西地区全体順位＞
（1）☆◎ナゲッツ（51勝24敗）
（2）☆◎グリズリーズ（48勝28敗）
（3）☆◎キングス（46勝30敗）
（4）サンズ（41勝35敗）
（5）クリッパーズ（41勝36敗）
（6）ウォリアーズ（40勝37敗）
（7）ティンバーウルブス（39勝38敗）
（8）レイカーズ（38勝38敗）
（9）ペリカンズ（38勝38敗）
（10）サンダー（3839敗）
（11）マーベリクス（37勝40敗）
（12）ジャズ（36勝40敗）
（13）トレイルブレイザーズ（32勝44敗）
（14）★スパーズ（19勝57敗）
（15）★ロケッツ（18勝59敗）
　☆はプレーオフ進出が確定。◎はディビジョン1位　★はプレーオフ進出の可能性がなくなったチーム。無条件プレーオフは両地区6位まで。7～10位はプレーイン・トーナメントへ