【新弟子検査】アマチュア横綱・中村泰輝 師匠から博多帯を譲り受け「荷が重いけど頑張りたい」

2023年04月18日 16:46

相撲

【新弟子検査】アマチュア横綱・中村泰輝 師匠から博多帯を譲り受け「荷が重いけど頑張りたい」
師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から譲り受けた博多帯を見せる中村泰輝(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が18日、両国国技館で行われ、受検した5人全員が体格基準(身長1メートル67、体重67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ夏場所初日に合格が発表される。
 2年連続アマチュア横綱で日体大を今春卒業した中村泰輝(22=二所ノ関部屋)は「いよいよだなという気持ちでいっぱい。本当にお相撲さんになったんだな」と実感を込めた。幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏むため、幕下以上の力士が締める博多帯をこの日から着用。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が現役時代に使用していた物を譲り受けた。「荷が重いですけど頑張りたいなと思います。見られている存在なので」。注目度の高さを感じ、大きな期待の表れでもある帯とともに気持ちも引き締めた。

 春場所中に大阪の宿舎に合流し、4月に入ってからは稽古も本格的に開始した。部屋での生活にも慣れてきた様子。「今までは学生だったので授業とかもあったけど、今は職業が相撲」とプロとしての自覚を強めた。「今は休んでいる暇はない。遊びたいという欲望を捨てて頑張っています」と本業に専念しており、稽古以外の時間も有効活用。どんなトレーニングを行っているかは「秘密で」と明かさなかったが「しっかりトレーニングして稽古も積んでいる」と充実感を示した。

 デビューまで1カ月を切り「一日も早く関取に上がりたい」と気持ちを高めている。春場所新十両の落合(19=宮城野部屋)に続く所要1場所での関取昇進に期待がかかるが、そこはあまり意識しない。「親方によく言われているように、最終的にどこ(の番付)にいるかが大事だと思うので、しっかり準備していきたいです」。1メートル92、177キロの大器が、大きな期待を背負って力士人生の第一歩を踏み出した。

 ◇中村 泰輝(なかむら・だいき)2000年(平12)6月7日生まれ、石川県津幡町出身の22歳。小1から津幡町少年相撲教室で相撲を始め、新潟・能生中に相撲留学し、3年時に白鵬杯優勝。新潟・海洋高3年時に全国選抜十和田大会優勝。日体大では全国学生選手権優勝(1年時)、国体優勝(1、4年時)、全日本選手権優勝(3、4年時)と幕下付け出し資格が得られるビッグタイトル5つを含む計13冠。1メートル92、177キロ。しこ名は「大の里(おおのさと)」を予定。

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