NBAの“初代クラッチ王”はキングスのフォックス 土壇場での底力を評価される

2023年04月19日 11:05

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NBAの“初代クラッチ王”はキングスのフォックス 土壇場での底力を評価される
クラッチ・オブ・ザ・イヤーに選出されたキングスのディアーロン・フォックス(AP) Photo By AP
 NBA表彰部門に今季から新設された「クラッチ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に西の第3シードとして17シーズンぶりにプレーオフに進出したキングスのガード、ディアーロン・フォックス(25)が選出された。
 クラッチ(CLUTCH)は車の装置の名前だが、動詞では「しっかり握る」という意味。名詞になると米国では「踏ん張りどころ」「正念場」という意味があり、「クラッチ・プレーヤー」になると、スポーツ界では土壇場で底力を発揮する選手を指す用語になっている。松葉杖の英語をカタカナにするとこれもクラッチだが、スペルはCRUTCHでCLUTCHとは別物。NBAで最初にクラッチ・プレーヤーとして注目を集めたのはリーグのロゴマークのモデルにもなった元レイカーズのジェリー・ウエスト氏(84)で、新設されたこの賞の冠には同氏の名前が付けられている。

 2017年のドラフト全体5番目に指名されたフォックスは6シーズン目となった今季に73試合に出場して平均25・0得点、4・2リバウンド、6・1アシストをマーク。3点シュートの成功率は32・4%といまひとつだったが、残り5分を切って5点差以内のケースで適用対象となるクラッチ・タイムでは該当39試合(159・9分)でリーグ最多の194得点を挙げていた。

 ウォリアーズとのプレーオフ1回戦の2試合でもクラッチタイムで8得点と5得点を記録。3人連記の投票(1位5点+2位3点+3位1点)では1位票を100人中91人から集め、合計460ポイントで次点となったジミー・バトラー(33=ヒート)に356ポイントの大差をつけた。

 なおキングスの選手が各受賞部門に名を連ねたのは、2010年にステフィン・カリー(35=ウォリアーズ)を退けて新人王となったガードのタイリーク・エバンス(33)以来、13年ぶり。このあと発表される最優秀監督賞ではマイク・ブラウン監督(53)の受賞も予想されている。

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