霧島 新大関1勝!驚異の回復で再出場「早く相撲を見せたかった」27年ぶり師匠のしこ名勝ち名乗り響いた

2023年07月13日 04:44

相撲

霧島 新大関1勝!驚異の回復で再出場「早く相撲を見せたかった」27年ぶり師匠のしこ名勝ち名乗り響いた
琴ノ若(左)を送り出しで下す霧島(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所4日目 ( 2023年7月12日    ドルフィンズアリーナ )】 右肋骨骨挫傷で初日から休場していた新大関・霧島が今場所初めて土俵に上がり、小結・琴ノ若を下して大関初白星を挙げた。3日遅れの“初日”を飾った。大関獲りに挑む関脇・大栄翔は初黒星を喫し、全勝は錦木、高安、新入幕・豪ノ山の平幕3人となった。
 勝って引き揚げる霧島の背中に、ひときわ大きな拍手が送られた。大関昇進を機に霧馬山から改名し、師匠・陸奥親方(元大関・霧島)のしこ名を受け継いで臨んだ初めての土俵。「霧島の勝ち」という場内アナウンスが響き渡るのは、師匠が現役最後の白星を挙げた96年春場所12日目以来、実に9974日ぶりのことだった。

 4日目にして待望の初日が出た。下からあてがってもろ差しになると、相手の左小手投げに体を寄せていって送り出し。「緊張と不安はあったけど、自分の相撲を取ることしか考えてなかった」。ケガの影響を感じさせない内容で初白星をつかみ取った。

 場所前は佐渡ケ嶽部屋や荒汐部屋などへ出稽古し、連日20番近く取って新大関場所に備えてきた。その疲労もあったのか、初日の2日前になって背中付近の痛みを訴えて急きょ休場。昭和以降初の新大関初日不戦敗という珍事となった。診断書では「約3週間の安静加療を要す」とされていたが、驚異的な回復力で4日目からの出場にこぎ着けた。「出られなかったのが悔しい。早く相撲を見せたかった」。看板力士としての責任感が表れていた。

 入れ替わるように、この日から横綱が休場。霧島の出場によって、今年の春場所に続く昭和以降2度目の横綱大関不在は免れた。この日から千秋楽まで新大関ながら結びを務めることに。「考えると硬くなるので自分の相撲を取るだけ」と重荷に感じず、大関の責任を全うしていく。

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