玉井陸斗 腰痛悪化で決勝を途中棄権「申し訳ない…五輪では必ずメダルを」12位でパリ五輪代表に内定

2023年07月22日 19:35

水泳

玉井陸斗 腰痛悪化で決勝を途中棄権「申し訳ない…五輪では必ずメダルを」12位でパリ五輪代表に内定
<世界水泳 第8日目 男子高飛び込み 準決勝>寺内に迎えられ、涙を浮かべる玉井(右)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第9日 ( 2023年7月22日    福岡 )】 飛び込みの今大会最後の種目となる男子高飛び込み決勝が行われ、腰痛を押して強行出場した前回銀メダルの玉井陸斗(16=JSS宝塚)は1本目だけを飛んで演技を止めて72・00点で12位となった。決勝に出場して順位条件を満たしたため、パリ五輪代表に内定。仮に棄権していれば準決勝13位の選手が繰り上がりで決勝に出場していたため、内定を逃していた。玉井は関係者を通して「申し訳ない。早くケガを治してパリ五輪では必ずメダルを獲りたい」とコメントした。
 18日の練習で古傷の腰痛が再発。痛みを押して21日の予選、準決勝に出場した。予選は12位通過。準決勝で患部の状態が悪化したが、7位で上位12人による決勝に駒を進めた。前夜はドクター、コーチと相談した上で「いけるところまでいきたい」と出場を志願。2大会連続のメダルを懸けた決勝の舞台に上がったが、1本目の407C(後ろ踏切前宙返り3回半抱え型)を終えて痛みが増したため、途中棄権を決断した。

 野村孝路飛び込み委員長は「意図的に1本目しか飛ばなかったわけではない。1本目を終えてコーチ、ドクターと相談して無理をする必要はないという判断をした」と説明した。

 ◇玉井 陸斗(たまい・りくと)2006年(平18)9月11日生まれ、兵庫県宝塚市出身の16歳。3歳で水泳を始め、小学1年から飛び込みに取り組む。神戸市・須磨学園高に在学中。シニアデビューとなった19年4月の日本室内選手権の高飛び込みを史上最年少の12歳7カ月10日で制した。同9月の日本選手権も優勝。JSS宝塚所属で、小学5年時から五輪6度出場のレジェンド寺内健と一緒に練習する。好きな食べ物は牛タン。身長1メートル60、体重55キロ。

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