ジョセフジャパンW杯イヤー初勝利 「ライオンになる」メンタルトレ実った!トンガ撃破

2023年07月30日 04:44

ラグビー

ジョセフジャパンW杯イヤー初勝利 「ライオンになる」メンタルトレ実った!トンガ撃破
<日本・トンガ>後半 右スミにトライを決めるマシレワ(左)(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ第2戦   日本21-16トンガ ( 2023年7月29日    東大阪市・花園ラグビー場 )】 ジョセフジャパンがトンネルを抜け出した。世界ランキング12位の日本は同15位のトンガを21―16で下し、W杯フランス大会に向けた実戦4試合目で今年初白星。3トライを挙げ、ゲーム主将のフランカー姫野和樹(29=トヨタ)を中心としたディフェンスで5点差を守り抜いた。W杯前の国内最終戦となる次戦は来月5日、東京・秩父宮でフィジーと対戦する。
 紺と青の“夜桜”ジャージーに袖を通したフィフティーンが、何よりも欲しかった白星をつかんだ。W杯イヤー4戦目の初勝利で、キャップ対象外の強化試合も含め、昨秋のニュージーランド戦から続いた連敗を6でストップ。姫野は「素直に勝利がうれしい気持ちが強い。苦しかったけどチームの絆は深まってきた」と実感を込めた。

 WTBのナイカブラとマシレワ、ロックのファカタヴァが奪った3トライによる攻撃面はもちろん、姫野を中心とした堅守が最大の勝因だった。タックルやジャッカルで相手反則を誘発。5点差を守り抜く連係プレーも光り、姫野は「ディフェンスでチームの絆を感じることができた」と胸を張った。

 勝利に飢えた選手たちは“らいおんハート”を胸に刻んできた。チームは今月から、練習施設にライオンの絵が描かれたタペストリーを掲示。今春の短期合宿のメンタルトレーニングでは「凶暴なライオンになるためにはどういうマインドセットを持つべきか」と選手たちで話し合い、勝利への貪欲さ、勝者のメンタリティーを求めてきた。その精神を体現するかのように、21―16で迎えた試合終了間際、自陣で独走する相手CTBを松島が猛追し、22メートルライン付近のタックルでトライセーブ。直後にはフッカー堀江が自陣でジャッカルに成功し、相手反則を誘発。標的を逃さない姿はまさにライオンだった。

 W杯前の国内での実戦は4試合が終わり、残すはフィジー戦のみ。W杯開幕の9月8日まで、残された時間は少ない。「後半の最初は課題で、主導権を与えてしまった。直していかないといけない」と姫野。この勝利から上昇気流に乗る。

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