【世界水泳】パリ五輪へ危機感 日本は21世紀最少のメダル2個で終戦「世界と離されている」

2023年07月30日 21:47

競泳

【世界水泳】パリ五輪へ危機感 日本は21世紀最少のメダル2個で終戦「世界と離されている」
男子400メートル個人メドレで銅メダルを獲得した瀬戸(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第17日 ( 2023年7月30日    福岡 )】 競泳の全日程を終え、日本の獲得メダル数は銅2個止まった。01年福岡大会、09年ローマ大会、16年カザン大会、22年ブダペスト大会の4個を下回り、2000年代で最少となった。
 今大会はメダル5個以上を目標に掲げたが、男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)、男子200メートルバタフライの本多灯(21=イトマン東京)の3位が最高成績。金、銀ともに1個も手にできなければ01年福岡大会以来22年ぶりとなる。

 日本勢は57種目に出場し、決勝に進んだのは18レースで約32%。前回ブダペスト大会の約45%を大きく下回った。自国開催の世界舞台。より多くの選手に出場機会を与える方針から派遣標準記録を下げたことが影響しているとはいえ、世界との距離が広がった感は否めない。

 横山貴ヘッドコーチ(HC)は「これが今の日本の現状。実力だと思います。かなり世界とは離されている感じ」と危機感を口にし、「これからの施策を考える材料は出てきた」と前を向いた。

 パリ五輪まで1年。男子200メートル背泳ぎの柳川大輝(21=明大)、男子200メートル個人メドレーの小方颯(20=イトマン港北)、女子400メートル個人メドレーの成田実生(16=金町SC)が決勝に残るなど若手の台頭も見られただけに、今大会の反省を生かすことが重要になる。

 【世界選手権の日本のメダル数】

 ▼73年ベオグラード大会=3個(銅3)
 ▼75年カリ大会=1個(銀1)
 ▼78年西ベルリン大会=0個
 ▼82年グアヤキル大会=0個
 ▼86年マドリード大会=0個
 ▼91年パース大会=2個(銀1、銅1)
 ▼94年ローマ大会=0個
 ▼98年パース大会5個(銀2、銅3)
 ▼01年福岡大会4個(銅4)
 ▼03年バルセロナ大会=6個(金2、銀1、銅3)
 ▼05年モントリオール大会=9個(銀3、銅6)
 ▼07年メルボルン大会=7個(金1、銀2、銅4)
 ▼09年ローマ大会=4個(金1、銀2、銅1)
 ▼11年上海大会=6個(銀4、銅2)
 ▼13年バルセロナ大会=6個(金1、銀2、銅3)
 ▼15年カザン大会=4個(金3、銀1)
 ▼17年ブダペスト大会=7個(銀4、銅3)
 ▼19年光州大会=6個(金2、銀2、銅2)
 ▼22年ブダペスト大会=4個(銀2、銅2)

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