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古川明さん、逝く 日本アメフト界の隆盛を築いた大功労者 92歳

2023年08月02日 17:23

アメフト

古川明さん、逝く 日本アメフト界の隆盛を築いた大功労者 92歳
古川明さん(2003年12月撮影)
 関西学生アメリカンフットボール連盟は2日、西日本協会副会長の古川明氏が7月30日に亡くなったことを発表した。92歳だった。通夜と告別式はすでに執り行われている。
 アメフトの競技発展と人気拡大に尽力した功労者が静かに旅立った。古川さんは大阪・池田中(現池田高)で競技を始め、関学大では1949年(昭24)から4年連続で甲子園ボウルに出場。攻守両面のガードとして、第4、5回の学生日本一に貢献した。卒業後は、米デンバー大に留学。現地で最新の戦術やマーケティングなどを学び、帰国後の1956年(昭31)から関西連盟の活動に携わり、審判も長く務めた。

 1970年から2000年まで関西学生連盟理事として、競技の普及発展に貢献。94年から4年間は日本協会理事長、95年からは関西協会理事長を兼務し、「関京戦」や「関立戦」などの人気カードで3、4万人の観衆を集めた隆盛を支えた。

 日本協会の顧問になった後は、記者席が「定位置」に。ルールを知らない記者に丁寧に説明したり、アメフトの知識や歴史を分かりやすく後進に伝えていた。

 コロナ禍では外出を控え、スタジアムでの観戦もかなわなかったものの、今春のオープン戦では、王子スタジアムで元気な姿を見せることも。競技者、連盟関係者、メディアなど、誰からも慕われた紳士。古川さんの「アメフト愛」は、永遠に楕円球に生き続ける。

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