女子マラソンでパリ切符 鈴木優花のポテンシャル 大東大で磨かれた
2023年10月25日 07:00
マラソン
「大学には進みたいと思っていた。そうしたら、外園監督が最初の方に声をかけてくれて。わざわざ(秋田の)高校まで来てくださったり、その熱に押されて大東大に進みました」
中長距離ランナーとして大東大で頭角を現した鈴木だけに、外園監督との出会いは大きかった。一方、外園監督にとっても鈴木は是が非でも勧誘したい選手だった。レースに足を運ぶたび、その走りに驚かされたという。
「ポテンシャルがすごかったし、彼女は1人で走れて、どんどん(ほかの選手を)置いていける。いくつも試合を見に行って、毎回“コイツだ!”と心をつかまれたんです」
積極的に仕掛けて、駅伝などでもどんどん前を追っていく。入学後は体づくりやフォーム改善にも取り組み、大東大で「ケンカ走法」と呼ばれるスタイルに磨きがかかっていった。初マラソンとなったのが、卒業前に臨んだ22年3月の名古屋ウィメンズ。本格的にマラソン練習を始めてわずか1カ月で、学生新記録の2時間25分2秒をマークした。
「彼女は“マラソンで五輪に出たい”と夢を持っていたと思うし、大学4年間でやれることをやろうと。でも“ここから先は専門的な指導を受けないとパリには行けないよ”ということも伝えていました」
複数の誘いを受けた中で、バルセロナ五輪マラソン4位で数々の名選手を育てた山下佐知子監督のいる第一生命グループへ。より細やかな教えを受けて力を伸ばした。
「指導者として、うまくタスキを渡せたんじゃないかと。“とにかく私が山下監督に感謝している”と書いておいてください」
取材時、そう言って笑った外園監督。多くの人の支えがあって、鈴木は五輪への道を切り開いた。(五輪担当・西海 康平)
◇鈴木 優花(すずき・ゆうか)1999年(平11)9月14日生まれ、秋田県大仙市出身の24歳。中仙中ではバスケットボール部に所属しながら陸上の大会にも出場し、大曲高から陸上に専念。大東大では全日本大学女子駅伝で1年から3年連続で区間賞を獲得。19年ユニバーシアード夏季大会のハーフマラソンで金メダルを獲得。1メートル61。
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