渋野日向子＆勝みなみ　米ツアー来季シード崖っ縁から日本で浮上狙う！11.2開幕TOTOジャパンC

2023年10月25日 05:00

ゴルフ

渋野日向子＆勝みなみ　米ツアー来季シード崖っ縁から日本で浮上狙う！11.2開幕TOTOジャパンC — 渋野日向子 Photo By スポニチ

　国内唯一の米女子ゴルフツアー公式戦で日本ツアーを兼ねるスポニチ主催TOTOジャパンクラシック（11月2～5日、茨城・太平洋クラブ美野里C）の出場選手が24日、発表された。米ツアーからはシード確保へ奮闘を続ける渋野日向子（24＝サントリー）ら43人、国内ツアーからは米ツアー挑戦を目標に掲げる原英莉花（24＝NIPPON　EXPRESSホールディングス）ら35人が出場する。

　米ツアー本格参戦2年目の渋野にとって今大会は重要な一戦となる。上位80人が来季のシードを確保できるポイントランキングで現在79位と崖っ縁の状況。ビュイックLPGA（12～15日）からTOTOジャパンクラシックまでのアジア4連戦を前に「自分にとって凄く大きな試合。上位に入れるよう頑張りたい」と意気込んでいたが前週のBMW選手権（韓国）も初日67を出しながら、好スコアが続かず56位に終わった。

　「前を向いてやっていくしかない」と覚悟を示す渋野にとっては、今週のメイバンク選手権（マレーシア）とこの大会を終えると、出場選手の限られる最終戦を除いて残り1試合しかない。1Wの平均飛距離は昨年より10ヤード近く落ち、ショットの精度も欠いている。それでも平均パット数は前年の77位から24位に上昇。4年前の全英女子オープンを勝った実力者だけに、復調のきっかけさえつかめば浮上する可能性は十分にある。日本開催ならファンの声援も大きな後押しとなる。

　今季、米国に主戦場を移した勝みなみ（25＝明治安田生命）もポイントランキング81位と苦戦中。不慣れな環境で試行錯誤を続けてきた中、「少しずつ良くなっている」と圏外からのシード入りを狙っている。

　国内ツアー組も、勝てば来季の米ツアー出場権を得られるだけにモチベーションは高い。特に米ツアー2次予選会でスコア誤記で痛恨の失格となり、最終予選会進出を逃した原にとっては名誉挽回のチャンス。5月に腰の手術を受けたが、日本女子オープンを制するなど復調している。

　それぞれにとって大きな意味を持つ日本でただ一つの米ツアー。78人の精鋭によって72ホールの熱き戦いが繰り広げられる。