NBAサムライ2人飛躍の鍵は?レイカーズ「SF」八村の仕掛け、サンズ・渡辺は進化の「3&D」

2023年10月25日 02:30

バスケット

NBAサムライ2人飛躍の鍵は?レイカーズ「SF」八村の仕掛け、サンズ・渡辺は進化の「3&D」
マッチアップした渡辺雄太(左)と八村塁(AP) Photo By AP
 米プロバスケットボールNBAの23~24年シーズンが24日(日本時間25日)に開幕する。八村塁(25)が所属するレイカーズは昨季王者ナゲッツと、渡辺雄太(29)が所属するサンズはウォリアーズとそれぞれ敵地で対戦する。NBA5季目の八村と6季目渡辺はともに強豪チームで日本勢初のリーグ制覇を狙う。NBA解説者の中原雄氏が今季の見どころを語った。
 昨季途中にレイカーズに加入した八村は開幕戦はベンチスタートのようだが、先発かどうかは大きな問題ではない。昨季のプレーオフでも重要な局面で起用されており、コーチ陣にとっては計算できる選手の一人であることは間違いない。

 新境地に期待したい。プレシーズンゲームではこれまでのパワーフォワード(PF)としてだけでなく、スモールフォワード(SF)としてもプレーしていた。今夏はW杯に出場せず、米国でレブロン・ジェームズらと一緒にトレーニングし、シュートにもこだわって練習していたようだ。八村がSFとして外からドライブなどで仕掛けて攻撃をつくっていくことで、レブロンの負担も軽減できる。ポジションの幅を広げることでプレータイムは昨季より伸びるだろう。

 サンズ1年目となる渡辺に期待される役割はネッツ時代の昨季と変わらず3点シュートと守備(3&D)だ。サンズにはデュラント、ブッカー、ビールと攻撃的なタレントがそろっているので、渡辺のその役割はより明確で、自分のプレーに集中できると思う。

 3点シュートは年々向上し、リリースも速くなっている。プレシーズンゲームでも迷いなく打てていた。W杯でパリ五輪切符獲得に導いた自信も大きいと思う。ネッツ時代の同僚でもあったデュラントと信頼関係を築けておりチームに溶け込むことは難しくないだろう。まずはハードワークで居場所を見つけたい。

 西カンファレンスはナゲッツ、ウォリアーズ、レイカーズ、サンズなどが優勝候補だ。今季は日本人2人がいずれも優勝を狙えるチームにいるので、これまで以上に楽しみだ。(B3福井ブローウィンズAC、NBA解説者)

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