日大アメフト部の「廃部」理事会で結論出ず「継続審議」に 同日の北畠被告初公判では“衝撃証言”続々

2023年12月01日 18:19

アメフト

日大アメフト部の「廃部」理事会で結論出ず「継続審議」に 同日の北畠被告初公判では“衝撃証言”続々
日本大学本部(東京・市ケ谷) Photo By スポニチ
 日本大学は1日、理事会を開催し、薬物問題で「廃部」の方針が示されているアメリカンフットボール部の今後について「継続審議」とした。同部の薬物事件を巡り、4日に会見を行う予定となっている。
 アメフト部を巡っては、違法薬物事件でこれまでに逮捕者が3人出ていることなどから、学内の会議で「廃部」とする方針が示されていた。理事会を終え、広報課は「本学アメリカンフットボール部の今後について、本日開催の理事会では結論は出ず、継続審議となりました」と明かした。

 今回の違法薬物事件では、この日、麻薬と認識して覚醒剤を所持したとして麻薬取締法違反(所持)の罪に問われた同部部員で1人目の逮捕者となった北畠成文被告(21)の初公判(池田知史裁判官)が行われ、北畠被告は「監督からは“沢田副学長に見つかって良かったな”と言われた」と述べ、「沢田副学長がもみ消すんだと思い少し安心した」「部内では他に10人程度が使っていたと思う」など“衝撃証言”をしている。

 大学側は11月30日、再発防止策や学内体制の再構築といった改善計画を文部科学省に提出。改善計画では、一連の問題は「アメフト部のことはアメフト部で収める」という「強固なムラ社会の意識が大きな原因」で、これが学内の情報伝達を阻害したと批判。事件対応に当たった沢田氏の責任が最も重いとした上で、指導・監督する立場の酒井健夫学長の「責任は重い」、法人トップの林理事長の「責任は決して軽くはない」とした。再発防止策としては、理事長らが適切な判断を行うために法務などの専門知識を持つスタッフを配置する理事長室や、コンプライアンス対応部署を設置する他、継続的に体制を検討・監視する組織を置くことなどを挙げた。

 

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